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反重力展・豊田市美術館

豊田市美術館で12月24日まで開催中の現代アートの展覧会「反重力」展は、アート体現型展覧会としては、とても楽しくわかりやすい企画です。

反重力とは、重力に抗する力で、創成時の宇宙にインフレーションを起こし、今日の宇宙を加速膨張させているといわれる仮説の力と言うことらしいが、この哲学的示唆では理解できないことですが、実際に展示されているものやインスタレーションや体験物体に接してみると難しい理論を無視して、重力の中で生きている日常とは違う「反重力」を体現できました。

たとえば、巨大な蔵を平面化したものを鏡に映し出すことにより実際に壁につかまっている錯覚をもったり、池に人工的に噴霧された霧が気象条件により変化し自然と融合させたり、五感を使って異次元的な体験をしたりと、現代アートの持つ楽しさと思索を体現できる点では、おすすめの展覧と言えます。

アートを通して「反重力」をぜひ体験してみてください。

レアンドロ・エルリッヒによる鏡に映し出される自分を見て浮遊感を抱きます。

エルネスト・ネスは、女神をかたちどったテントの中に花や生命体を連想させる物体が散らばり、幼児と異空間を体験するのに楽しいもの。


中谷芙二子による霧の彫刻は、随時行われ当館の谷口吉生による階上の池を幻想的に浮かび上がらせています。



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