映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、移住計画の宇宙船でひとり目覚めてしまった男の起こすSFアドベンチャー作品「パッセンジャー」です。
世界にひとつのプレイブックのジェニファー・ローレンスとジュラシックワールドのクリス・プラットが主演を務め、アカデミー賞で2部門にノミネートされた本作。本来なら、劇場で観たかったのですが、タイミングを逃しようやくDVDで観賞しました。
120年後の未来をめざし、冬眠状態にある5000人の乗客を乗せた宇宙船の乗組員のエンジニアの男が覚醒、孤独の生活の中で、小説家の女性に恋心を抱き、彼女を覚醒させてしまう。その後に起こる二人のラブロマンスや真実を知ってしまったことで訪れる不信や宇宙船のトラブルなど、多彩な切り口で進む時間の流れがスピーディかつ魅力的でした。
主人公の男が起こす罪により翻弄される女の揺れ動く心、近未来の生活とラブスト―リーが前半では展開されロマンチックな時間が流れる中で、突然起こる破局、そして新しいミッションにより、アクションアドベンチャーへと進むラストへの展開。そして、ノアの箱舟的発想が、犯してしまった神の領域のように思え、その十字架を背負った男が贖罪により愛を得る。全編に流れるテーマが運命を受け入れ、未来に向かう希望のように思えてくる作品でした。
神秘的な宇宙の世界の中で、二人の選んだ選択に注目して観てください。