映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回も、前回に続いて荻上直子監督の2008年作品「めがね」です。
与論島を舞台に、ただ、ただ、たそがれる作品と言うのでしょうか。前回にも述べましたが、今回も、もたいまさこの独特な空気が漂う作品でした。今回のもたいの役柄は、春になるとかき氷をふるまうために島に訪れる柔和な女性を演じてます。トイレットとは、正反対な表情が印象的でしたが、人を包み込む姿は共通しているなと思います。
南の浜辺に、降り立った、タエコ(小林聡美)。彼女の宿泊する宿の主人ユージ(光石研)と春の時期にだけかき氷をふるまうサクラ(もたいまさこ)や高校教師ハルナ(市川実日子)などの交流を通じて、たそがれることを知っていくといった内容です。
美しい海だけの島を舞台に繰り広げられる、朝の食事風景にサクラを中心に行われる朝のメルシー体操や彼女がふるまう小豆と密だけのかき氷を島の人々が、各々に楽しむ姿など、ゆるい空気がとても癒される作品です。