今回の作品は、ダウン症の少年とゲイのカップルの家族愛を描き、口コミで話題となった作品「チョコレートドーナッツ」を上回る満足度と言うふれこみで話題の映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」です。
ロスの有名レストランのシェフを務めるカール・キャスパーは、料理に口を出すオーナーとある事件が元でトラブルとなり店をやめることに。雇われ先が見つからない中、元妻の父親や元旦那の手を借り手サンドイッチを売るフードトラックで旅を続けます。
レストランをやめるきっかけとなった事件が、Twitterのツイートで流されたり、フードトラックを手伝うことになった一人息子のネットを駆使した口コミにより窮地を脱出するなど。今の時代の空気を取り入れながらユーモアたっぷりに進む旅は、観てるだけでお腹がいっぱいになります。
監督、制作、脚本、主演の一人4役をこなすのは、アイアンマンシリーズの監督のジョン・ファブロー。シリーズの依頼をけってまで取り組んだ作品で、ファブローの情熱と映画への思いが伝わる作品です。オーナー役には、ダスティン・ホフマン。ソムリエ役にはスカーレット・ヨハンソン。元妻役のソフィア・ベルガラのセクシーな演技となんと言っても、息子役のエムジェイ・アンソニーのキュートな少年ぶりが目を惹きました。
ネットにより拡散で良くも悪くも、評価が左右される世の中で、料理人が自信を持ってお客に本当に美味しいものを届けたいシンプルな思いが深く伝わる笑いの中で感動を与える美味しい映画です。
