そう言う意味では、その選択は間違いだった、ろうか。
それは現実じゃないのだ、しかし、そうは描いてない。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の、随分前に製作発表はされたスピンオフ作品「ウルズハント」も、なんかここでようやく動きが、という現状。しかし、同時に重い否定感もまた、”ここ”には向いている。
また、主人公達は全滅するんですか?
あのオチは、賛否ではある。
「漫画だから」と言う、企画時の前提から…色々な曲折があり、踏み込んでしまっている状況ではあって。要するに?”ここ”の理解で言えば「0円から”価値”を発生させる事は出来る」と言う理解それは、実際には「鉄血のオルフェンズには入れる事が出来なかった」訳で。現場かの、当時かの、リアリティだ、しかしそれは確かに、反論できないそれとしても、事実ではある。
「カウンタ制御」は、”それ”が幾ら高いカウントだろうと、否定出来る訳で。
この時点で、打開を目指す人々の挑戦、それは何の意味も無い事には成る。劇中で登場のダインスレイブ、あの無粋な超兵器それに、奇妙と言うか…同調していく感じは重い。
漫画だから。
と言うには、まあ色々と、リアリティの合致は、良くも悪くもそれを許さない。
前にも問題視した、「破壊系のつもりなのに矛盾が無いので、”その”結果を求める創造系に成ってしまってる」と言う、そう言う失点は薄くも有る。殺したはずのガエリオが生きていた、とかの部分に「漫画だから」を垣間見ない事も無いのだがしかし、状況かのそれは、それを「漫画だから」のフラグとしては見てくれない。
支援を要求されたラスタル艦隊は、急遽現場に駆け付けるが、そこにあったのは半壊したガンダムキマリスだった。内部で何とか生存していたガエリオを治癒する過程で、事態に深刻な問題が発生している事を察したラスタルは、ガエリオの要望もありその情報を隠蔽、事態の経緯を見守る事になる。彼らからの報告で「ガエリオが死んだ」事に安堵したマクギリスだが、しかし、彼も流石に悠長にその場に残っている訳にも行かなかったし、また、それでも親友の死体を確認する事には、ためらいがあった。その些細なほつれは、やがて致命的な破綻へ繋がっていく。
とか?まあ埋めようと思えば埋められてしまう。同時にか、テーマ的には「家族を護る事を優先する結果、全滅していく鉄華団」或いはマクギリスも、ガエリオと言う”家族”を想う結果としての破綻に陥る、と言うまあ、”その”テーマへの同意し得るアンチテーゼはここにある、訳だがしかし。
もうちょっとなんとか成んなかったのか
本来のオーダーからしたらこれはないやろ
それはまあ、深刻な否定感としては、やっぱり残ってる。
当時の状況ではある、「王の権威」その意向に対しては、反発する方向にしか可が出なかった。その中で、何とか利益性を!と言う?その方向として頑張った?現場の結果ではある訳だが。ともかく今も、カウンタ制御は残り続け、”ここ”は数値的には否定されたままだ、状況は変わってない…としたら?結果は、だ。
「カウンタ制御」がある限りは、現場の努力なんか何の意味も無いのでは。
”それ”を自分も明確には否定できていない。自身を否定していた?と言う「ユダヤ教の王」それが居なくなった、”それ”は今は自身である、としても、だ。
もちろん?あの世界が衰退しているのも、「カウンタ制御」が原因ではある。
全ての責任はそこにこそある。
しかし、「ユダヤ教の王」は、或いはその責任と、発生する問題、それ故の罵倒、その中で或いは狂って行った、かもしれないのだ。
1%以下の、「王の権威」と言う特権に従う人々に支配される、そんな不平等な世界で有ってはならない。
その正義を守らんとする、その先で、”それ”は狂気と化した。
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