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皇室について

2021-04-28 15:33:00 | 日記
最近、皇室についていろいろと話題になっているので図書館で本を借りて勉強しました。

天皇は2000年以上、第1代神武天皇から第125代今上天皇まで男系により継承されています。
男系というのは父方の血統で継承することです。
ですから天皇の父の父をずっとさかのぼれば、1本の線で初代神武天皇につながることをいいます。
女系というのは母の母をすっとさかのぼれば初代天皇につながるということですが、もちろんそんな血統は存在していません。
すなわち「男系による継承」か、もしくは「男系でも女系でもない継承」のどちらかだけが存在することになりまして昨今、「皇位の継承は女系を容認してもいいのではないか」という主張は厳密には女系ではなく、男系でも女系でもない、何でもない継承ということになるそうです。

よく男系と女系の話になると性別の問題と混同されることがあるそうですが、男系による継承か、男系ではない継承しかありませんから、性別とは関係がないそうです。

男系による継承のなかでも男性と女性の天皇は両立するし、男系ではない継承でも男性も女性も跡を継ぐことができるのです。

もし愛子さまがご即位された場合なら、男系の女性天皇になります。

過去に8人の女性天皇がおられましたが、その方々は全員男系の女性となります。
推古天皇、皇極天皇(斉明天皇)、持統天皇、元明天皇、元正天皇、孝謙天皇(称徳天皇)、明正天皇、後桜町天皇です。
この8人に共通するのは、全員が独身だったということです。
具体的には天皇の未亡人か、生涯独身のどちらかとなります。
在位期間中及びそれ以後は独身であったということです。

推古天皇、皇極天皇、持統天皇は天皇であった夫が崩御されてからの即位です。
元正天皇、孝謙天皇、明正天皇、後桜町天皇は生涯独身でした。
明正天皇にいたっては7歳で即位して21歳で譲位されたあと、74歳で崩御されるまで独身でした。

女性天皇に独身の原則があったのは、母方のみの血統を残さない意図があったものと考えられます。

女性天皇は男系男子の天皇から次の男系男子の天皇に皇位をつなぐ、皇統の中継ぎとしての役割を担っていたそうです。

男系による皇位の継承は薄氷を踏むように続けられましたが、その不安定さからむしろ権威と権力の分離が実現でき、結果的に2000年以上という長期の安定性を維持することが可能となったのです。ですから目先の合理的な判断にとらわれず、2000年以上継続したという実績こそが何よりの安全性であるのだから、今後、1000年単位で皇室の弥栄を考えるのであれば、長期的な視点から判断していかなければならないと書いていました。




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