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最近、何本か見た映画がみな当たりで嬉しいです。
DVDで見るのではなく、映画評などを読み映画館に足を運んで観たいと思う作品だから大体大外れということはないのですが、ここ数本続けて観た映画がどれも満足、満足な映画で嬉しくなります。
特に少し前に見た「マダム・イン・ニューヨーク」はとても大好きな映画でした。
インド映画と言えば、私が仕事していた数十年前、岩波ホールでエキプ・ド・シネマという上映活動が始まり、その第一回上映作品がインド映画の「大樹のうた」(サタジット・レイ監督)でした。
映画界に身を置いていても、映画資料の保存や海外映画祭への日本の独立プロダクション作品の出品などをおもな仕事にしていて、どちらかと言えば裏方役でした。
エキプ・ド・シネマがスタートすることとなり、エキプ自体の宣伝と「大樹のうた」の上映宣伝の仕事をするようになり、宣伝ってなにをどうしてやっていけばいいの?状態の私でした。
幸い、サポート役というかほとんど主になって宣伝を担ってくださった方がいて、私はその人の後ろについてマスコミ関係の人たちとお酒を飲んでいればいい・・・というほどではなかったのですが、何が何だか分からないままで宣伝活動をしていました。
若くて何も怖いものを知らなかったからできたのでしょうが、今思うと上の方々はさぞかし歯がゆかったことと思います。
その後もエキプ・ド・シネマのスタート時の上映作品にはほとんど関わらせていただき、映画パンフレット作りもやらせてもらえ私にとっては大好きな映画を広める手伝いができたことは大きな喜びでした。
そんなことまで思い出させてくれたこのインド映画は、とっても魅力的な女性を主人公にした映画です。
現代インドの上流階級ともいえる家庭の専業主婦がたまたま一人でニューヨークに行くこととなり、それまで英語を話せないことが大きなコンプレックスになっていた彼女が一大決心をしてニューヨークで語学学校に通い、様々な国籍の英語を学ぶ人々と交流し、少しずつ自己変革していく話です。
日本の若い女性から見たら、英語が話せない!主婦業どっぷり?古臭い・・・と思うかもしれませんが、私などから見ると、うんうん、わかるよ、そうだよね、とうなずきながら共感するところがたくさんあり、最後の方はどんどん変身していく彼女に声援を送っていました。
それにしても、改めてニューヨークって素敵な街だなと思いました。また行きたいな、あそこなら私も変身できるかも・・・と思わせてくれます。
「セントラルパークでゴールデンレトリバーを散歩させる」という夢は、あまりにも実現味がないので諦めましたが、主人公の通っていた語学学校が本当にあるなら、私も主婦業を休業して通ってみたいなと思います。
ニューヨークは皆がいろいろな夢をはぐくむ街、そして努力する人はその夢を獲得していく街、何歳になっても素敵な夢と出会いが作れる街ですね。
どんどんきれいになっていく主人公に私も刺激されました。きれいなサリー姿にも魅了され、女性ってこんなにも変わっていくことができるのだとなんだかとても嬉しくなる映画でした。
その他にも少し前に見た「グランド・ブダペスト・ホテル」、昨日見たばかりでまだ耳元で ♪シェーリー シェリベービー♪ と歌声が響いている「ジャージー・ボーイズ」と立て続けにいい映画に出会えて、この秋はさらに映画が見たくなっています。
やっぱり映画館で観るといいな、今度は何を見ようかしらと楽しみです。
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