座礁事故で船長の無責任極まりない行動が次々と明らかに
なっています。
なかなか救難救助信号を出そうとしなかったばかりでなく
乗客乗員の救出が続けられている最中に逸(いち)早く 同船
から避難した他にも、事故の直前まで若い女性とテーブルを
囲んでワインを嗜みながらディナーを楽しんでいたとか
沿岸警備隊から船に戻って救助活動をするよう勧告・要請
されたのにも拘(かかわ)らず、それを拒否していたとか
俄(にわ)かには信じられない船長の行為・行動の数々に
驚きと不安を禁じえません。
コスタ・コンコルディア号は、乗客3,000名(最大3,780名)
乗組員1,090名を数える豪華客船です。
事故当時の乗客・乗員の数は、約4,230名とのことですが、
最大では5,000名に迫る人数です。
5千人ですよ 5千人の生命をひとりの船長の判断に
委ねているわけです。
「怖いですよねぇ」
などと話していたら …
「あれだな! 『機長、やめてください』 と副操縦士が
叫んだ、日航機の逆噴射事故が頭に浮かぶなあ」
と、1号 さんが割って入ってきました。
「逆噴射ってなんですか」
興味本位に鼻を向けると、
「ちょうど30年前なんだよな。 逆噴射したのは … 」
宙を見つめて何かを確認するかのようにコクッとうなづいた
1号 さんの話によると …
何でも初めての子供が生まれたばかりの頃で、相前後して
起きたホテル ニュージャパンの火災と海に浮かぶ事故機の
映像が印象的で脳裏に深く刻み込まれているのだそうで …
昭和57年(1982年)の2月8日に、ホテル ニュージャパンの
火災があり、翌 2月9日午前8時50分頃の事だったそうです。
福岡発羽田行きの日航機(DC-8)が着陸寸前に突如失速
空港手前の誘導灯に機首をぶつけて羽田沖に着水した。
ポッカリと口を開けたような輪切り状の形となった機首は
大破して24名の死者と142名の重軽傷者を出す事故(惨事)
となったのです。
事故後の原因調査の結果、着陸もしていない状態で機長
が逆噴射の操作をしたことにより機体が失速して墜落した
ことが判明しました。
「キャプテン(機長)、やめてください !!」
必死に叫ぶ、副操縦士の声がしっかりとボイスレコーダー
に残っていたそうです。
結局、機長は心身症と診断されて、最終的には裁判所で
精神分裂病と判断され不起訴処分になりました。
「逆噴射」や「心身症」そして、副操縦士が叫んだ
「キャプテン(機長)、やめてください !!」
は、当時の流行語になったそうです。
まだ ボク が生まれる前の記憶にない航空機事故なので
比較の対象として妥当なのかどうかは怪しい限りなのですが
、同じキャプテン(機長)でも 「ハドソン川の奇跡」
と謳(うた)われたアメリカ人の サレンバーガー機長 とは、
雲泥の差、月とスッポンのようですね。
3年前(2009年)の1月15日、離陸直後にバードストライク
に見舞われ、左右の両方のエンジンが停止した事故機を
咄嗟(とっさ)の判断でハドソン川へ着水させたのです。
ほとんど通常の着陸時と同様の着水技術に驚嘆して感動
を覚えた記憶が甦ってきます。
乗客・乗員の155名は全員無事(死者なし負傷者5名)で、
「ハドソン川の奇跡」 と呼ばれました。
離陸と着陸、川と海の違いはあっても辛うじて水に浮かぶ
事故機の様子は画像(え)としては似てる気がしますが …
まあ、天と地 ほどの違いがありますね
「… って、それを言うなら今回のコスタ・コンコルディア号の
スケッティーノ船長との比較だろうよ」
今度は 2号 さんが口を挟み、うん蓄が始まります。
事故機(USエアウエィズ1549便)のサレンバーガー機長は
不時着水した後も機内を見回り、すでに浸水が始まっていた
機体の後方に まだ乗客が残っていないかと2度までも確認
に向かい、その後、乗客・乗員の全員が脱出したのを確認し
てから最後の最後に自身も脱出するなど、終始冷静に事態
の対処にあたったそうです。
ちなみに、事故当時は真冬で、氷点下のなかで着水した為
に乗客は浸水・沈没の恐怖と身を切るような寒さに晒されて
凍えるままの時間を耐えるしかありませんでした。
事故機は着水から約1時間後に水没したそうですが …。
水没と言えば海難事故です。 何と言っても映画になった
100年前の タイタニック号 の事故が思い出されます。
皮肉にも今回のコスタ・コンコルディア号に乗船していた
生存者のなかに、タイタニック号の事故で亡くなった犠牲者
の親類が含まれていたそうなのです。
しかも、船が岩礁にぶつかった際に、船内のレストランの
ひとつでは、件(くだん)の米映画「タイタニック」の主題歌が
BGMとして流されていたそうで、座礁した船内でパニックに
陥る中、乗客はこの曲が「頭から離れなかった」と19日付の
英大衆紙サンがスイス人の乗客の話として報じていますが、
本当なら出来過ぎのとても笑えない出来事です。
キャプテン(機長)、何をするんですか やめてください
逆噴射する機長を制する副操縦士の叫び声に対して …
キャプテン(船長)、何してるんですか 助けてください
と豪華客船コスタ・コンコルディア号の乗客・乗員が叫んで
いたとかいないとか
「それにつけても、スケッティーノ だぜ」
「船長の名前がスケッティーノ(助っ人)なのに、あれじゃ、
まるで船長じゃなく乗客が助けてっつ~うの だよ」
こうして、
しばらくの間、2号 さんの快気炎はつづいていましたが、
いつしか、誰、彼となく 三々五々とそれぞれのデスクに
戻って行ったのでした。
ぶるる。 うっ、寒 (さぶ )~ぅ
きょうは、「大寒」 です。
我が事務所のある静岡県の沼津地方には、現在のところ
冷たい雨が降っています。
暖房のスイッチをOFFにしたのは、1号 さんでした。
もう、
ムダ口はやめて仕事をしますから お願い です。
暖房(エアコン)入れてください
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