う~ん。 こういうのって好きだなぁ
1月1日を除く1ケタの奇数月のゾロ目の日は5節句です。
1月7日 … 人日の節句:七草の節句
3月3日 … 上巳の節句:桃の節句
5月5日 … 端午の節句:菖蒲の節句
7月7日 … 七夕の節句:笹の節句
9月9日 … 重陽の節句:菊の節句
唯一の例外は、1月1日ではなく1月7日の[人日の節句]
ですが、この日は 七草粥 を食べる日としてよく知られて
います。
そうです。きょう なのですが、今朝、食べてきましたか
人日とは、文字通り「人の日」のことで、中国は前漢の
時代に、文人で政治家の東方朔(前154?~前92?)が
記した占いの書によると…
正月1日が鶏の日、2日が狗(犬)の日、3日が羊の日、
4日が猪(豚)の日、5日が牛の日、6日が馬の日、7日が
人の日で、それから、8日が穀の日にあたるのだそうです。
そして、それぞれの日が、晴天なら吉、雨なら凶といった
具合に、その日にあたる対象物を占って、その恵みに感謝
したそうなのです。
謝肉的五穀豊穣占いといったところでしょうか
恵みに感謝ってことは、犠牲となった動物や… に、人間!
ゲッ! と、いうことは…
その時代に食人風習があったってこと… ま、まさかネっ
カニバリズム(人肉嗜食) ありえない、ありえない。
新年そうそう、なんでこういう展開になってしまうのだろう
せっかく、いい書き出しだったのに、気分を害した皆さまに
は、伏してお詫び申し上げます。
「大変に申し訳ございませんでした」
話をもとに戻すと、その日には謝意を表して、その動物を
殺さずに、「人の日」には、犯罪者に対する刑罰も行なわず
にいたそうで、正月7日を [人日の節句]と呼ぶようになった
のだとか…。
動物も人間も植物も、ある意味で同列に並べてあるのは、
なんだか実に謙虚でいいな。
でも、この [人日の節句]という言葉は、日本ではあまり
馴染(なじ)んでない感じで、[七草の節句]にしても、イマイチ
親しみに欠ける気がします。
そもそも、前漢の時代といったら紀元前のこと…、
日本などは果たして、どうであったのかもわからないような
時代の話で、無理もないことのように思われます。
この 七草粥 の風習は、いわゆる春の七草で、
セリ,ナズナ,ゴギョウ,ハコベラ,ホトケノザ,スズナ,スズシロですネ。
初春の萌え出ずる若草の生命力を静かにいただいて、
邪気を祓(はら)うということなのでしょう。
古来より、“若菜摘み”として、宮中や神社などでは、
この日に七種の野草を摘む行事が行なわれていたそうなの
ですが、現在ではどうなのでしょう
旧暦の正月(2月)じゃないから、まだ芽吹いてさえもいない
のかも…
ともあれ、この 飽食の時代 の私たちにとって、
ましてや、おせち料理に暴飲暴食ときた正月の疲れ果てた
胃にとっては、質素ながらも、やさしく労(いた)わってくれる
七草粥 は、実に理にかなった良い風習だと感じます。
ただ味気ないのは、具が、その辺の野草だということでは
なく、スーパーなどの七草粥用の専用パックになっている
ことです。
便利だといえば、それまでですが、どうも 風情がねぇ~
(無いとかけています) (わかるって) (どうも失礼いたしました)
春の七草、おさらいです。
芹(せり) ……………… 芹
薺(なずな) …… ペンペン草
御形(ごぎょう … ハハコグサ
繁縷(はこべら) …… ハコベ
仏座(ほとけのざ)… タビラコ
菘(すずな) …………… 蕪
須々代(すずしろ)……… 大根
ちなみに、ここで、うん蓄 をひとつお聞かせしましょう。
きょう1月7日は、七草粥のほかにも、新年になって初めて
爪を切る日だとされていて、七種 を浸した水に爪を
つけて柔らかくしてから切ると、その年は風邪をひかない
のだといわれているそうですよ。
☆★☆ 是非にも、試してみては、いかがでしょうか
もちろん責任は負えませんし、インフルエンザにも
効きませんけど…
たったいま、むかえにいる1号さんから、
「うん蓄は、垂れたり聞かせたりするものじゃない!」
との訂正が入りました。
なんでも うん蓄は 傾ける ものなのだそうで
皆さん、すみませんが、耳 を傾けてやって下さい。
正月早々からホントに五月蝿 いんだから!
う る さ
冬なのに夏まだ見えぬ1号のダメ出し入る5月蝿早え
詠み人 七草粥に舌鼓を打つ草食系の5号 でした。
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