透明人間たちのひとりごと

思考よりは気分が優先

 symbol2kirakira 日本社会は世界でも稀に見る平和な社会です

 戦後、民主主義や個人主義の洗礼を受けたと言っても、
いまなお、日本的な集団主義による世間という相互監視
システムは健在のようで、突出した凶悪犯罪は滅多には
起こりません。

 無口で控えめな態度・性格は、日本社会では歓迎され、
敬意を払われるだけでなく、学校で教える徳目(道徳教育
の内容)にも協調性は欠かせない事柄ようです。

 そのことの是非や得失(損得)は、後ほど触れるとして …

 そうした教育によって、ムラ社会的なカルチャーや気質を
育まれたはずの若者たちが多数集まり、日曜の昼日中に
六本木の街中でデモンストレーションを敢行したのです。

 右翼の団体でもなく反原発組織でもなく、ヘイトスピーチ
まがいのシュプレヒコールを連呼して歩く 「反中嫌韓」 の
デモだったわけですが …

 ヘイトスピーチは新大久保(東京)や鶴橋(大阪)だけかと
思いきや六本木でも断行されるとはちょっとした驚きです。

 どうやらネットで六本木デモを呼びかけた仕掛け人がいる
ようなのです …

 なにはどうあれ、人種差別的なヘイトスピーチは許される
ものではないのですが、俄か国粋主義的な若者が多くなり
、外国人(主に韓国・朝鮮人)を排斥する言動が増えてきて
いることは『ヘイト気分にチープな心』にもある
ように一方の事実であることは間違いないでしょう

exclamation http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/324.html(参照)

 では何故、日本でこうした事態が拡大しつつあるのか

 相手の立場を慮(おもんばか)り、でき得る限りにおいて
波風を立てようとはしない協調性に優れた民族であるにも
かかわらず、相手が外国人、殊に中国・韓国となると妙に
エキサイトするのは、そんな協調性の裏返しにある排他的
なムラ社会という毒に染められた若者たちだったということ
なのでしょうか

 どうも、そうとばかりは言い切れない雲行きなのです。

 戦後、何十年にも亘り、日本は中国や韓国に対して贖罪
外交を余儀なくされてきました。

 東京裁判において日本は侵略戦争を起こした張本人だと
して一顧だにされずに断罪されたからです。

 果たして、本当にそうなのか

 原爆まで投下しておきながら連合国側には顧慮する余裕
も惻隠の情さえも示せなかったわけですが …

 ペリー来航で太平の眠りを醒まされた日本は、明治維新
を迎え、以後100年に近い対外戦争の時代に突入します。

 日本にとっては、いずれの戦争も世界的な帝国主義下に
おける自存自衛の為の自主独立戦争の様相を呈するもの
で、先の大戦は、そうした側面を併せもつ意味合いからも、
その最たるものであったと言わざるを得ません。

 アッツ島に始まる玉砕の島々の歴史に沖縄の惨劇そして
広島・長崎の原爆の悲劇 …

 甚大なる先人たちの犠牲のうえに今日の日本があるだけ
ではなく、世界史的な観点からは欧米列強による帝国主義
と植民地支配の時代に終止符を打ち、人種差別の撤廃に
大きく貢献したことは紛れのない事実です。

 もし日本が戦わなければ、帝国主義による植民地支配は
いまなお続いていたのかもしれません。

 それは結果論だと一蹴してみたところで、そうした事実は
誰にも否定はできないはずのものです。

 しかし

 たとえ真実がそうであったとしても詮無いことで、間違った
ままに定着した史実は容易に覆るべくもなく、それはそれで
甘んじて受け入れつつも否定すべき事柄は明確に拒絶して
真偽を糺(ただ)し、それでも尚、受容せざるを得ない部分が
あるにしても、もう、これ以上の誤謬や誤解はまっぴら御免
蒙りたいというわけです。

 古来、武士道では弁明を潔しとしません。そうした日本的
な感覚であらゆる非難を受け止めてきたわけです。

 戦後日本の中・韓外交は相手の理不尽な言い分に対して
きちんとした反論を展開しないままに進み、中・韓のウソが
国際的に定着してしまい、慰安婦問題などで弁明をすると
橋下徹大阪市長のように国の内外からいいように袋叩きに
されてしまうのです。

 こうした状況に、忍耐強くも我慢に我慢を重ねてきた一部
有志たちの堪忍袋の緒がとうとう切れて、先の六本木デモ
と相成ったという風に勝手に想像をしているわけなのです。

 独断的推量とはいえ、このことをどう考えればいいのか

 大雑把に言えば、件(くだん)のデモの参加者は吉田松陰
の言うところの 「やむに已まれぬ大和魂」
持ち主だったのか ということですが …

 少なくとも

 「かくすればかくなるものと知りながら」

 … の末の行動ではなく、多分に気分や空気に左右された
ものだったと思われます。

 
 中国や韓国に限らず日本を含め、つくづくと思うことなの
ですが、政治とは イメージ操作 だということです。

 symbol2 ナチス宣伝相ゲッペルスがいみじくも言ったように

 「活字よりは音声、理屈よりは印象、
     思考よりは気分が優先される」


 日本人には似つかわしくないはずの ヘイトスピーチ
あちらこちらから聞こえるようになるとアッと言う間に時代
の空気が変わり、抜き差しならない状況に陥ることを中国
も韓国も日本も覚悟しなければならないでしょう。

 「歴史の教訓とは、歴史から何も学ばないことである

 葉巻をくわえたチャーチルのふてぶてしい顔がニヒルに
微笑むように見えたのは目の錯覚だったのか

 それとも病み上がりの虚ろな脳裏に怪しく咲いた花々が、

 「ルーズベルトのベルトが切れて、
     チャーチル散る散る花が散る」


 などと唄っていたという少女の頃の母を連想させるのか。

 symbol7決戦かがやく 亜細亜の曙  命惜しまぬ 若櫻
    いま咲き競う フィリッピン  いざ来い ニミッツ
    マッカーサー 出て来りゃ 地獄へ 逆落とし

 情けなくて、惨めで、それでいて、やたらと勇ましくて …

 なんだか、どうにも涙が止まりませんase

 そうした先人たちが日本を守るためにどんな思いで戦争
を戦ったのかを考えてみたときに、いまの日本の姿はどう
先達に映るのでしょう。

 犠牲に値する国家としての存在を果たして彼らは認めて
くれているのでしょうか

 敗戦後の日本は米国による占領政策として、憲法や教育
基本法を押し付けられただけでなく、日本人の精神性や魂
を抜き取るべく、厳しい言論統制が敷かれました。

 民主主義は言うに及ばず個人主義をアップデイトよろしく
インストールされた結果、あくまでも個人の権利を尊重する
ことが何をおいても最優先されるという非日本人的な風潮
が蔓延して、さまざまな問題の遠因となっています。

 例えて言えば、社会的協調よりも自己利益を優先させる
モンスターペアレントなどの問題です。

 そうは言っても、武士道のDNAを引き継ぐ日本人です。

 symbol2 世界でも稀に見る平和な社会を形成しています

 その屋台骨を支える精神の一角が、個とともに公、個人
とともに集団(家族や地域や会社や学校)にも重きを置く…

 言わば三銃士でお馴染みの 「ひとりはみんなのために、
みんなはひとりのために
」 の精神です。

 元来、日本社会では協調性が重要視されてきた経緯が
あり、企業活動においても高いパフォーマンスを発揮する
がスタンドプレーの多い人間よりも、特に目立った実績は
なくても協調性の高い人間の方が評価されるということが
しばしば起こり得ます。

 それは時として、個よりも公、個人よりも集団により比重
がかかるという悪弊を招くことにもなりますが、概(おおむ)
ね良好な社会形成に寄与しているものと考えられます。

 冒頭でも触れたように、世間という相互監視システムの
お蔭で、治安にかかるコストが低いことも大きなメリットで
したが、今後、ヘイトスピーチやデモなどが多発するように
なると暴動が起こる恐れもなきにしもあらずで、いつまでも
そうとばかりは言っていられなくなるのかもしれません

 ところで

 特筆できることのひとつにホームレスなどの路上生活者
や浮浪者が少ないことも挙げられます。

 若年ホームレスに限れば、1万人もいません

 英国で25万人、米国では100万人もいると推測されている
のに日本は異常に少ないわけです

 でも、何のことはありません

 個人主義の国と違って、「絆」 という美名と、

 引きこもりというかたちで、他国ならホームレスとなるべき
人間(主に若者)たちを家族が支えているわけですからase2

 理屈より印象思考気分も関係ありません

 これで、いいのか悪いのか  

 正直、判断が付きかねます

コメント一覧

無味無臭
今般の「コロナ騒動」で、相互監視システムのカルチャーが、いかんなく発揮された例が、自粛警察やマスク警察に代表される村社会の正義ですが、月並みに言えば、絆という鎖を選ぶか、自由という荒波に挑むか、のいずれかのような気がする!
バカボンのパパのパパ
「『これでいいのだ!』と思うしか仕方がないのだ!」と考えるのは間違っているのだ!
はだかのケン
ユダヤ系の陰謀説は、あっさりとスルーされた感じですが、
ま、そりゃそうですよネ!
やぶにらみ
アッツ島、ガダルカナル島、タラワ・マキシ島、サイパン・テニアン・グアム・硫黄島…
玉砕の歴史を学校では教えてくれなかった。
いざ来い。ニミッツ、マッカーサーって、どんだけ無謀で無知だったのか?
それでも、亜細亜の曙を求めた結果、アジアに夜明けの明星が昇り、いまや燦然と輝いているのです。
日・中・韓・台・比・越・印・泰・尼・緬・老、等々…
おいら
アシアナ航空事故の記事のときに、2号さんがタレ込んでましたよ。
透明人間1号
陰謀論もピンキリで、リチャード・コシミズの類はキリもキリです。
ある種の事件や問題点に刮目させる意図をもって陰謀論的な例えを利用することはままありますが、一体、誰が詳しいなどとタレ込んだのでしょう?
キッチュで口さがない透明人間がどこかにいるのかな?
バカボンのパパのパパ
わしも引きこもりなのだが、それでいいのだとは言えないのだ!
おいら
http://sin-sei.at.webry.info/
そういう陰謀論は1号さんが詳しいと伺っておりますが、日本と中韓においては小細工して離反させる必要はないと思われます。

味方のフリをして敵を過激に攻撃して、結果として味方に不利になる世論を形成し、それが何らかの利益に結びつくんだな。

昔からよくある手口です。
はだかのケン
リチャード・コシミズとかいう怪しげな輩が、「街宣活動をしているのは在日朝鮮人で、その背後にはユダヤ人金融資本家や北朝鮮がいて、日・中・韓の国民感情を悪化させ、離反関係を作り利益を得るための工作活動をしている」とか言っていますが、どうなのでしょう?
おいら
http://sin-sei.at.webry.info/
そうですね、日本のイメージを貶めようとする団体や人物が関与してることを疑ってます。
ココナン
たとえば、ジョンフォード監督の記録映画「PACIFIC WAR」(Gyao!で配信中)をみてもわかるように、まるで相手にならない。
アメリカと日本とでは、すべてにおいて大人と子供の差以上の開きがあって、兵士たちの表情からしても余裕のかまし方が全然違います。
こうもレベルが違うと戦争というより、イジメに近いものを感じてしまいます。
日本軍の必死さひとつ見ても「独立自尊」の戦いあったことがわかります。

ところで、おいらさんの言う「街宣右翼」とは、在日韓国朝鮮人でかつ暴力団の関与なども指しているのでしょうか?
おいら
http://sin-sei.at.webry.info/
ヘイトスピーチを扇動しているのは日本人なのでしょうか?街宣右翼と同じ構図を持っているように、オイラは思います。
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