Aino's Dream

職業写真家Aino(日本写真家ユニオン会員)のオフィシャルブログ。写真って夢みたい。。ゆるりゆるりと夢を追い続けて。。

溢れる想い

2013年12月03日 | 独り言

 

 

 私は実に弱い人間だ。他人に顔をさらすのが恥ずかしいほどに愚かでその精神は見窄らしくさえある。

うちの7匹の猫のうち、末っ子のリュウが、3歳という若さで逝ったことに、私は耐えられなかった。それ故、間もなくリュウの面影を探し求めて、同じ種類の ソマリの仔猫を迎え入れた。名前はリュウとオットのスケをとって「リュウノスケ」。私は今、この子にリュウの面影を見ている。この子は、私にとって、キラキラと光る天使のようだ。

リュウが亡くなった時、うちの6匹は、それとは知らずに私を随分慰めてくれた。みんなは私に、この愚かな母親に、変わらず朝は替わり番こに挨拶に来てくれてゴロゴロと喉をならし、2階の書斎に行けば、さりげなくついてくる。私が何かしているときにも私から眼を離さず見守ってくれる、この安心感。

それでも、その中にリュウはいなかった。冷たい骨壺に入ったまま身じろぎしなかった。私にとっては(オットも同じだろうが)リュウがいなければ、うちは完結できなかった。

私はまだ小さくて痩せっぽっちのリュウノスケのことをキティーと呼び、一日の終わりに、寝室に迎え入れる。そして、「キティー、キティー、ママの子」と言いながら、頬ずりしたり抱っこしたり大変な騒ぎだ。そうこうしているうちに一緒に布団にもぐって二人で寝る。そうして、私は心の中で吹き出してくる溢れる想いを感じるのである。この溢れる想いを文字で表現することが非常に難しい。すべての私の血と肉と精神がこの可愛らしい天使に捧げられているというべきか。