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その家の玄関には花が飾られていた。敷地はキレイに掃除され、清潔で居心地の良さそうな印象を受ける。だが、この住宅で高齢者夫婦による壮絶な虐待が行われていた疑惑があるのだ――。
4月19日、千葉県警野田署は傷害の疑いで同市に住む無職・T容疑者(78)を逮捕した。夫の寅勝さん(84)を繰り返し殴打し重傷を負わせたとされる。調べに対しT容疑者は「殴ったことは間違いない」と犯行を認めている。
「T容疑者は4月11日の朝8時頃、自宅で約10分間にわたり寅勝さんの頭などを、机や棚のホコリを取り除くハンディモップで殴り続けたそうです。寅勝さんは脳挫傷や急性硬膜化血腫で全治1ヵ月と診断され、病院へ救急搬送されます。しかし1ヵ月後の18日に亡くなりました。
おそらく寅勝さんの身体には、複数のキズやアザがあったのでしょう。入院直後に、病院から『虐待の疑いがある』という通報があったそうです。警察は寅勝さんの回復を待って事情を聞く予定でしたが、亡くなったためにT容疑者を逮捕。傷害致死容疑も視野に入れ捜査を進めています」(全国紙社会部記者)
「夫婦ゲンカは日常的」
T容疑者の夫婦は2人暮らしだったという。以前は仲の良い姿が、近所でたびたび見られたようだ。近隣住民が話す。
「もともと奥さんは、漬物屋さんをやっていたと思います。よくご夫婦で庭に花を植える姿を見ました」
しかし最近、夫婦の様子がおかしくなったとされる。別の住民が語る。
「夫婦ゲンカは日常的でした。ご主人は気性の激しい方で、奥さんも大声でやり返していたのを何度も聞きました。奥さんは道で会うと挨拶はしますが、世間話などはまったくしなかった。近所つき合いを拒んでいた印象です」
『日本テレビ』の取材によれば、T容疑者は知人に〈(寅勝さんが)認知症なんですよ〉〈ボケているから叩く〉〈痛くて〉と悩みを打ち明けていたという。T容疑者は、夫が認知症を患い粗暴が荒くなったのを苦に犯行に及んだのだろか。
警察は寅勝さんの詳しい死因や、T容疑者の犯行動機について調べを進めている。
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