神戸徳洲会病院に立ち入り検査 持病を見落とし、患者死亡か 神戸市
2023/12/22 19:13
(朝日新聞)
神戸徳洲会病院(神戸市垂水区)が、9月に亡くなった患者に適切な治療をしていなかったとして、神戸市は22日、同院に医療法に基づく立ち入り検査をした。この問題をめぐる市の立ち入り検査は11月以降、3回目。市は同院の安全管理体制の調査を続ける。
市によると、糖尿病で同院に通院していた70代男性が夏ごろ、新型コロナに感染して入院。肺炎の重症化で別病院に転院した後、再び同院に入院した。
この際同院は既往歴を見落とし、糖尿病の治療をしなかったという。主治医は新保雅也院長だった。
市によると、同院は男性の遺族に、死因は肺炎だと説明したが、その後、糖尿病への対応が適切でなかったと説明を修正した。同院は自ら検証を始めていたが、市はその遅さも問題視している。
同院では、カテーテル治療を受けた患者3人が死亡した問題が表面化し、市が7月に立ち入り検査。8月、「医療安全体制が不十分であったために患者に影響を与えた」とする行政指導をした。その後の調査で、今回の事案を確認した。(杉山あかり)
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