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札幌・円山生活日記

円山・裏参道の今昔です!~北一条さっぽろ歴史写真館 Vol.27「南1条通」~

本日は札幌駅前通地下歩行空間(ち・か・ほ)直結の 「北一条さっぽろ歴史写真館」から円山・裏参道の今昔です。 

「北一条さっぽろ歴史写真館」では札幌市などが所蔵する歴史写真からテーマを選定し展示しています。現在のテーマは「南1条通」。先般なにげなく同館の写真を眺めていたところ住まい近くの円山・裏参道が紹介されており興味深く拝見しました。特に円山の街の成り立ちが勉強になりました。

「南1条通」は札幌の都市建設の当初から"民"のメインストリートとしてにぎわいの中心となってきた通り。その「南1条通」が円山に入り西20丁目から西27丁目の環状通に交差するまでを「裏参道」と呼びます(改めて認識しました)。

「北一条さっぽろ歴史写真館」では「一条大橋」からの写真が展示されていますがここでは円山・裏参道界隈から。市電通りの西18丁目あたりから右斜めに細い道が分かれています。

円山町は1941年(昭和16年)に札幌市へ編入されるまで現在の「西20丁目通」が札幌との境。円山側の「南1条通(裏参道)」と札幌側の「南1条通」が微妙に南北にずれていて斜めに接続する道がその細い道です。現在も存在し「ゆりや食堂」が建つ通りです。 
農村地帯であった円山には「円山の朝市」と呼ばれる卸売市場があった・・そうです。そこから円山は商店街に発達していったとか。必ずしも「北海道神宮」の門前町として発展したのではないようです。
その「卸売市場」の跡地一帯が「円山商店街」。毎年8月に「円山夏祭り・子供盆踊り大会」が開催されます。 
その農村地帯から発展した商店街が1976年(昭和51年)の地下鉄東西線の開通を機に個性的なショップが連なるようになっていった・・とか。西20丁目の『この写真のファッションビルは現存し』とされるのは「パスバイビル」。
「BLUE HOUSE(ブルーハウス)」は、かつて株式会社ブルーハウスが北海道を中心に店舗を展開していた雑貨店だそうでその裏参道店がここにあったようです。

現在の炭火焼鳥「かしわや」の入る「パスバイビル」。道路も拡幅され周囲の建物も一変しています。ただ地下化された電柱跡に街灯が建ったのか微妙に位置が同じです。
1980年頃には『札幌の原宿』とも呼ばれたとか。写真は1990年頃の南1条西21丁目。高層の建物はあまり見えません。
上の写真とたぶん同じ場所(街頭の位置から推察しました)。フレンチの「Le Sucre(ル・シュクレ)」はじめ高層マンションの間に低層の建物が残されている状態に。2018年(平成30年)頃までに拡幅・電線地中化が実現しすっきりした街なみとなりました。
商店街の雰囲気を色濃く残す1983年(昭和58年)頃の南1条西24丁目。
現在の南1条西24丁目。寿司屋の跡に建つ「ファミリーマート」。右斜めに入る札幌と異なる町割りの道路も残っています。
「裏参道祭り」。祭りの日は「裏参道」の西20丁目~25丁目は歩行者天国となります。写真は22丁目~23丁目界隈から大倉山方向。
そして「裏参道」の西端である「環状通」に交差する西27丁目に建つ円山公園駅直結の商業施設「マルヤマクラス」。「旧メルパルク札幌(札幌郵便貯金会館」(2007年3月末閉鎖)の跡地に2009年(平成21年)に開業。

その「マルヤマクラス」では現在クリスマスセール実施中です。以上、円山・裏参道の今昔でした。ありがとうございます。

北一条さっぽろ歴史写真館 Vol.27「南1条通」
期間:2024年10月9日(水)~2025年3月(予定)
場所:札幌市中央区北1条西4丁目 北一条地下駐車場連絡通路内
札幌駅前通地下歩行空間直結(10番出口付近)
開館時間:7:00~22:30(連絡通路開放中はいつでもご覧いただけます)
観覧:無料
主催:札幌市
共催:札幌駅前通まちづくり株式会社
協賛:株式会社セコマ (セイコーマート)
企画・編集:NPO法人 北海道を発信する写真家ネットワーク"THE NORTH FINDER"
(2024.12.21)


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