夏休みで、混んでるかなぁって思いながらも、
前から観たかった『コクリコ坂から』を観てきました。
映画の原作は1980年のなかよしコミックスに掲載されていた少女漫画だそうです。
映画の舞台は、1963年の横浜。
東京オリンピックの開催を目の前にしていた頃です。
主人公の海は、高校2年の16歳。
海のことを、密かに思っている少年 俊は高校3年の17歳。
ストーリーは、いろんな所に紹介されていますので、
それを参考にしてください。
ジブリ作品は、どれを観ても思うのですが、
ちょっとした脇役の人達の個性が光っていて、
とても惹かれます。
後半からほんの少しだけ登場する、英米文学学者の海の母 良子。
私はこの人にとても魅力を感じました。
父親を亡くした子供達を祖母に預け、学者として海外を行き来している。
夫を亡くしても、めそめそせず、一人強く自由奔放に生きている姿に
心ひかれました。
家を空けてばかりいて、子育て放棄とも見える良子だけれど、
子供たちにさびしい思いはさせながらも、
深い愛情を持ってその生き生きした後ろ姿を見せることで、
子供達に何かを教えている人に思えました。
その証拠に海・空・陸の子供達3人とも、素直に、いい子に育っている。
下宿屋という環境の中、海は一人よく働く。
もっと、妹達も手伝いなさいよ!と注意したくなる場面もあるけれど。
長女は長女らしく、二女は二女らしいとこがなんとなく現実ぽっくていい。
なぜか、いくら大変でも妹ってものは、手伝ってくれないんだなぁ。
私も、ちょうど妹・弟の3人兄弟の長女だったから、
子供の頃、母が入院した時一人で家事頑張ってたなぁって思い出しました。
授業が終われば急いで帰宅して、食事の支度をする海。
悲壮感は全くなく、個性的な下宿人と家族のように暮らして、
一家の大黒柱としてきりもりする事が海の心の支えのようです。
海で亡くなったとされる父が、いつか帰ってくる事を祈り、毎朝旗を掲げる海。
これもジブリ作品の共通と思えるのですが、
主人公の女の子は皆、けなげな中に強い心をもっています。
これが一番の魅力ですね。
高校の部室棟の『カルチェラタン』が取り壊されそうになるのに、
反対行動を起こす中、海と俊の恋の物語があります。
出生に関するエピソード云々は、ちょっと昔の少女漫画チックで、
どうかと思いましたが、二人の惹かれあう姿は初々しく、
忘れていたものを思いださせてくれました。
なによりも、『借りぐらしのアリエッティ』と違って、
分かり易いハッピーエンドだったのが良かったです。
爽やかな、後味の良い映画でした。
前から観たかった『コクリコ坂から』を観てきました。
映画の原作は1980年のなかよしコミックスに掲載されていた少女漫画だそうです。
映画の舞台は、1963年の横浜。
東京オリンピックの開催を目の前にしていた頃です。
主人公の海は、高校2年の16歳。
海のことを、密かに思っている少年 俊は高校3年の17歳。
ストーリーは、いろんな所に紹介されていますので、
それを参考にしてください。
ジブリ作品は、どれを観ても思うのですが、
ちょっとした脇役の人達の個性が光っていて、
とても惹かれます。
後半からほんの少しだけ登場する、英米文学学者の海の母 良子。
私はこの人にとても魅力を感じました。
父親を亡くした子供達を祖母に預け、学者として海外を行き来している。
夫を亡くしても、めそめそせず、一人強く自由奔放に生きている姿に
心ひかれました。
家を空けてばかりいて、子育て放棄とも見える良子だけれど、
子供たちにさびしい思いはさせながらも、
深い愛情を持ってその生き生きした後ろ姿を見せることで、
子供達に何かを教えている人に思えました。
その証拠に海・空・陸の子供達3人とも、素直に、いい子に育っている。
下宿屋という環境の中、海は一人よく働く。
もっと、妹達も手伝いなさいよ!と注意したくなる場面もあるけれど。
長女は長女らしく、二女は二女らしいとこがなんとなく現実ぽっくていい。
なぜか、いくら大変でも妹ってものは、手伝ってくれないんだなぁ。
私も、ちょうど妹・弟の3人兄弟の長女だったから、
子供の頃、母が入院した時一人で家事頑張ってたなぁって思い出しました。
授業が終われば急いで帰宅して、食事の支度をする海。
悲壮感は全くなく、個性的な下宿人と家族のように暮らして、
一家の大黒柱としてきりもりする事が海の心の支えのようです。
海で亡くなったとされる父が、いつか帰ってくる事を祈り、毎朝旗を掲げる海。
これもジブリ作品の共通と思えるのですが、
主人公の女の子は皆、けなげな中に強い心をもっています。
これが一番の魅力ですね。
高校の部室棟の『カルチェラタン』が取り壊されそうになるのに、
反対行動を起こす中、海と俊の恋の物語があります。
出生に関するエピソード云々は、ちょっと昔の少女漫画チックで、
どうかと思いましたが、二人の惹かれあう姿は初々しく、
忘れていたものを思いださせてくれました。
なによりも、『借りぐらしのアリエッティ』と違って、
分かり易いハッピーエンドだったのが良かったです。
爽やかな、後味の良い映画でした。