こころの赴くままに

趣味の読書・乗馬そしてわんこ、にゃんことの暮らし。日々何気ないことを、記していきたいと思います。

インビクタス/負けざる者たちを観て

2011-08-10 16:27:05 | 日記
先日、撮りだめしていた映画、『インビクタス/負けざる者たち』を観ました。
昨年公開されていた映画で、1994年の南アフリカが舞台です。
南アフリカといえば、『治安があまり良くない国』位の認識がなく、
こんなについ最近まで、人種隔離政策が行われて、全人種に選挙権がなかったとは、
恥ずかしい事ですが、知りませんでした。

1994年、黒人初となったマンデラ大統領。それまでアパルトヘルトを行い、黒人を苦しめ、長期にわたって投獄させた憎んでもおかしくない白人官僚を辞めさせずに、自由意思でマンデラ大統領の政治に賛同し残っていくかを決めさせました。映画では「新しい南アフリカを作るのは君たちだ」と説得し、官僚達のほとんどは、
マンデラ大統領のもとで働く事を選びます。

失業しないが為に、その選択をした人も多かったと思います。
日本の管総理どころではない、大変な環境だったことは容易に想像できます。

大統領は、翌年に行われる事になっていた、ラグビーワールドカップで、
南アフリカが活躍し、それを黒人、白人ともに協力して応援する事により、
国の統一を図ろうとしました。
それまで、ラグビーは英国からきた白人のスポーツであり、
南アフリカの黒人にとっては、サッカーが子供の頃からのなじみのスポーツでした。
例えラグビーを観戦したとしても、黒人は白人中心の南アフリカのチームと対戦している国を応援していました。

「スプリングボクス」と呼ばれた、南アフリカのチームは、そのカラー緑と金色も、黒人にとっては、アパルトヘルトの象徴でした。新体制になりそれを、一新させようとする人々を、「今まで我々は白人たちに脅かされた。しかし我々は白人たちを協力する寛容の心で迎えるのだ」と説得し、黒人と白人の融和の象徴にしようと考えました。

なじみのなかったラグビーを、貧困村の子供達とチームを交流させたりと、その模様をテレビ放送させることによって、国に少しずつラグビーを浸透させていきます。

チームの主将フランソワ・ピナールと心を通わせることにより、大統領の意思を伝え、
チームメンバーのやる気を引き出させます。

そして、それまで全く期待されていなかった「スプリングボクス」はワールドカップで
大活躍をみせます。

とても、いい映画でしたので、結果は、是非映画で見てください。
なぜ、マンデラ大統領はこれほどまでに寛容になれたのか?
私は、この映画を観てそれがとても気になりました。

こんな知性と教養、寛大な心はどうやって形成されたのか?
マンデラ大統領のその人生を知りたくなりました。

調べてみると、『自由への長い道』という自伝が上下巻で出版されていたようです。
(今は、残念ながら廃刊になっていました)
中古書でも、いいのでこれを是非読んでみようと思います。

感想はまた後日。




最新の画像もっと見る