
私事ではありますが、7月から3ヶ月間。
会社の制度を利用して、サバティカル休暇を取得する予定です。
サバティカル休暇は一般的に、「キャリアップに必要な自分磨き」などに使われますが、
私の主たる目的は、親(家内の親も)の介護になります。
私の母は消化器系の疾患を持っていて、昨年、ちょうど今頃、消化器系の出血で重篤な貧血になってしまい。
救急車で運ばれ、10日ほど入院していました。
実は、2-3年前から、物忘れがひどくなったなぁ。と感じることはあったのですが、
この入院で、認知症の症状がハッキリと出てしまいました。
医者によると、せん妄という症状も混じっているが、症状がひどいので退院したら、専門医に診てもらってください。
と言われました。
退院してから、体力を回復させて病院に連れて行き、脳のMRIを撮って診断してもらったら、
アルツハイマー型の認知症の所見があると言われました。
せん妄の症状も退院してからしばらく続きましたが、それが引いても、物忘れや見当識違いが著しく出るようになってしまいました。
それからは、まず、近所の民生委員に相談して、地域包括センターを紹介してもらい、
介護度を認定してもらいました。
(民生委員の方に相談したので、認定まで1ヶ月程度で事が進みました。)
その後、ケアマネージャーが介護計画を立ててくれて、お弁当(食事の手配)、デイサービス、訪問看護と契約して見守りを強化することで、一人でも生活できるようにしてもらいました。
認知症は、発症したら一度に全部分からなくなる。と勘違いしている方もいるかも知れませんが、
一人でも出来ることは沢山あるのです。徐々に症状が進行する怖い病気なんです。
とは言え、これは経験した人しか分からないと思いますが、
毎日電話や、2週間おきの様子確認、買い物、家の対応など、私も負担がかかるようになりました。
イライラや怒ることが一番いけない事だと、さまざまな介護の書籍には書いてあるのですが、
やはり、自分の親です。最初はこんなことも忘れてしまうのか。と怒鳴ったり、怒ったりすることがありました。
しかし、今年のGWに母親を実家に送っていったとき、
私の名前を間違えて、私は「違うよ。」と言った時に、母親が涙をポロポロとこぼして、
「ごめんね。自分でも変なことを行っているように思うのだけど、よくわからない。ごめん、ごめん」と言ってきました。
この時に、本当に「分からないんだ」とはっきりと気がつき、以降、
良い意味で自分の中で割り切って、母親に対応することが出来るようになりました。
同じことを何度も聞かれても、答えを返します。
出来ないことがあっても、心配ない。と励まします。
イライラしない。細かい事は気にしない。
その方が、母親にとっては安心するみたいで、笑顔が戻るようになりました。
本に書いてあることなのですが、なかなか自分事となると実践することが難しいです。
ですから、
サバティカル休暇中は、母親の看護と共に、家の事(財産など)をきちんとするつもりです。
同様に、家内の父も齢80歳を超え、同じような症状が見られるので、
私が休暇中は息子の面倒を見て、家内が実家に帰って、義母の手伝いや息抜きが出来るようにします。
期間中は、息子も夏休みに入りますので、
息子の対応(旅行に連れて行ったり、勉強を見てあげたり、レヴォーグで二人で旅に出たり)もしてあげたいです。
きっと、3ヶ月はあっという間です。
ここに書いた問題が改善されることは無いと思っていますが、良い経験としたいと思います。
私の会社にも、同年代の方は同じような悩みを持っている人が多いです。(認知症でなければ病気など)
これから、日本は超高齢化社会になります。
経験が他の方の参考になれば良いと思います。
了