The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

がんこなアーティストたち

2009年06月22日 | ASB活動日誌
最近、いろんなことがあってブログが滞りました。すまぬ。

先日、といってもだいぶ前ですが奈良の唐招提寺に言った日の事。ふと思い出したので。
この日のメインはもちろん唐招提寺だったのだが、近くに非常に気になる施設があるという。
その名も、「がんこ一徹長屋」。なんでも、奈良の職人たちが軒を連ねる長屋通りで、一刀彫や漆塗りのような伝統工芸の職人がガラスの向こうでストイックに作業している様子をみることができ、しかもその作品を買ったりできるという長屋作りの場所だ。
これは面白い、と思い早速足を運んだ。

結果から言うと、

パラダイスだった。
これは奈良人として、あえて呈する苦言だ。

あれはすごい。まず、入場料500円チャージがある。これもどうなのか、と思ったが、思えば職人の技を間近で見れるということで払う500円だと考え払って入場。最初は筆の店だった。
並んでいるのはハンコや、いろんな筆だ。最初はよかったのだが、店の奥に進んで行くとどうもラインナップの雲行きが怪しくなってくる。「アウトレットコーナー」と書かれた手書きのポップの下に、いわゆる「非」売れ線の文字のハンコが並ぶ。
そして目を疑ったのは、「雨チョーク」。工事現場などの際に使うと思われる、雨でもアスファルトに文字がかけるチョークだ。筆関係ない。

気を取り直しとなりの店に進んでみると、ここには職人が木彫りの人形を彫っていて、おお、そうそう、こういう感じ。という風景が。しかし、職人は二人とも彫っては居るが目の前の阪神戦を凝視。
新外国人ブラゼルがタイムリーを売った瞬間「よっしゃ!」という声が響く。

別にいいけど、雰囲気的にさ。。。。

そんな調子で最後の店まで来てわかった。この日は日曜日、なのに入ってからすれ違ったのは0人。
みんな、知っているのだ。

作っているものは当然すばらしい。
しかし、見せ方だ。これはある意味、ライブだ。我々はライブハウス(がんこ一徹長屋)に金を払ってアーティスト(職人)のパフォーマンス(匠の技)を見に来たのだ。そのアーティストたちに、ストイックさのかけらも見いだせなかったとしたら。曲のラインナップが余りに散漫な印象だったとしたら。


と、思いもかけずバンドの事を考えさせられました。
とにかく、がんばってくれ、がんこ一徹長屋!もう一度言うが、作っているものはすばらしいのだから。




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1 コメント

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おぅー! (marimo)
2009-06-23 16:30:10
行って見たい場所です。反面教師がいて何よりですね、芸術家は自由気ままな方が多いんだから、1日中お客様に意識を向けるなんてとってもとっても難しいことなんでしょうね。物対自分の世界の中に新たに観客の世界までつくちゃったんでしょう。意識しすぎたら疲れちゃうよ。実体験できます!!コーナーとか、パフォーマンスの時間帯午前午後の部でステージ3つ程にするとか、見せ方や楽しみ方工夫したりアイデア出しあったりしたらいろいろありそうなのに・・・そこはまた芸術家であるから運営状況やお客様の顔色とかまで回らないのかなぁー♪芸術家だものー♪芸術家♪私も1回は足を運んでみたいです。
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