ベースボールショック

月並みですが夏休みはみなさん、どう過ごされたのでしょうか。
夏休みも残り数日というとき、ふとヨウジ氏がつぶやいた。

野球を見に行こうか。と。

それもソフトバンク対オリックス戦だ。
普段から野球と言えばほぼ甲子園の阪神戦しか行ったことのない私ヒデ氏としては、どうなのかよくわからないカードだ。
しかしもう行くと決めた様子のパリーグ通のヨウジ氏は、夏休みやからな～　屈指のカードやからチケットも危ういかも。。。などと息巻いている。

とにかく用意して大阪ドームに来て、チケットブースを見ると余裕で販売していた。
しかもちょっとしたイリーガルな感じのお誘いがあり定価より安くいいチケットが買えてしまったりして、お得な感じで入場。

まず驚いたのは各球団グッズショップの賑わい方だ。
はっきり言おう。プロ野球のグッズは機能的、デザイン的にも今すごいレベルに来ている。
特にパリーグの柔軟性には驚きだ。逆に変わらない、いやきっと変える事の出来ないであろう阪神グッズなどは完全に取り残された感がある。

グッズ鑑賞もそこそこにいざ、試合へ。
ここでも大きなカルチャーショックを受ける。

とにかく、ファンや子供を喜ばせる為の企画が終始行われ、尽きる事がない。
始球式から始まり、攻守交代の際にもなんか大砲がでてきて客席にプレゼント入りのボールを打ち込んだり、
多少やりすぎ感もあるがとにかくファンを呼び込もうとするその必死さが伝わって来た。

特に阪神タイガースという球団をずっと見て来た私にとっては、これは驚きだった。
万年最下位でも甲子園で試合をすれば楽に球場はそこそこ埋まる、いわば「親方日の丸企業」だ。

阪神がファンサービスをサボっている、ということではない。
ただ、切迫感が違う。実際この日も、お盆最後の土曜だと言うのに球場は2万人いるかどうか、というぐらいだった。
それでも子供たちは球場内を走り回り、楽しそうだ。甲子園だととにかく野球を見る事に専念せざるを得ない雰囲気があるが、
ここにはいい意味でユルい、メジャーリーグの観戦方式的な楽しさがあった。

そしてオリックス快勝で終わり球場を後にする。

心配だったのは車で来た時に止めた駐車場。
ほとんどのメジャー系駐車場がお盆特別レートを採用していたなか、異様な安さを提供していた駐車場に恐る恐る止めた。書いてある事が本当ならおそらく1000円ぐらいで済むはずなのだが、多少不安があった。

まあそれはさておき考えてみれば突然誘われたので財布片手に鞄すら持っておらず、スーパーにでも行く感覚で野球を見に来て、かなり楽しんでいた事に気付く。

パリーグって、結構熱いかも。。。

そう思った私を追い越して駐車場の精算ブースで精算したヨウジが叫んだ。

「か、かっしー。。。」


まさか。やはり騙されたか-----



ヨウジ氏：「700円やって。」


僕らは、きっとまたパリーグを見に来るだろう。