朝、自分の乗っている電車は決して満員電車、というわけではなく
かといってガラガラでもない、微妙な感じだ。
まあ振り返ればすぐそこに人は立っている、でも体が触れることはないけど、という感じ。
本を読みながら背後におばちゃんが立っているのは知っていた。
そしてそのおばちゃんが僕の肩を凝視していることも。
突然おばちゃんの手が僕の肩に伸びた。
だいたいこういうイレギュラーなことをする人に対する嗅覚は結構鋭いほうなのだが、おばちゃんには「そういう」オーラがなかったのでノーマークだった。
おばちゃんが言った、「ごめんね、気になってねぇ」
そうか、肩についたゴミを。。。
普通の人どころか、親切な方だったのだ。。。。
しかしおばちゃんの口から出た次の言葉は、
「虫が。」
そういって指先を見せて来たおばちゃんは満面の笑みで、また
「気になってねぇ。。。」と言う。そして指先をこちらに突き出し、ものすごい指圧により黒く擦り切れた残骸と化した、もはや原型がなんだったかわからない塊を見せてくる。羽根っぽいのが見えた。
親切。。。いや殺生。。。?
頭が混乱して僕は叫んだ。。。!
「ど、どっちーーーッ!?」
かといってガラガラでもない、微妙な感じだ。
まあ振り返ればすぐそこに人は立っている、でも体が触れることはないけど、という感じ。
本を読みながら背後におばちゃんが立っているのは知っていた。
そしてそのおばちゃんが僕の肩を凝視していることも。
突然おばちゃんの手が僕の肩に伸びた。
だいたいこういうイレギュラーなことをする人に対する嗅覚は結構鋭いほうなのだが、おばちゃんには「そういう」オーラがなかったのでノーマークだった。
おばちゃんが言った、「ごめんね、気になってねぇ」
そうか、肩についたゴミを。。。
普通の人どころか、親切な方だったのだ。。。。
しかしおばちゃんの口から出た次の言葉は、
「虫が。」
そういって指先を見せて来たおばちゃんは満面の笑みで、また
「気になってねぇ。。。」と言う。そして指先をこちらに突き出し、ものすごい指圧により黒く擦り切れた残骸と化した、もはや原型がなんだったかわからない塊を見せてくる。羽根っぽいのが見えた。
親切。。。いや殺生。。。?
頭が混乱して僕は叫んだ。。。!
「ど、どっちーーーッ!?」
そうなんです。何の躊躇もなかったです。
まあ主婦とかおばちゃんってかなりきわどい生き物でも素手でいっちゃいますよね。ゴキブリ素手で掴む人もたまに聞きますし。。。