忘れられない君

僕はモノをよく無くす。忘れ物もすごい頻度でやる。ついでに物忘れもすごい。
記憶力が悪い、というのとはまた別のようだ。記憶力も悪いのだが。
ちょっと前に「あ、あれ持っていかな」と思いながら、堂々と忘れる。

傘などその典型だ。成人してからはもう慣れてしまって、電車に傘を忘れても
「ああ、はい」とつぶやいて終わりだ。なんのショックもインパクトももたらさない。
もちろん、忘れる事を想定してビニール傘しか持たないからだ。

どっかに忘れたりなくしたりしてしまってショックなものも相当ある。
一つ非常に悲しいのは中学生の時にもらった、楳図かずお先生からの返事だ。ファンレターを出したら普通に返事が来た。その返事をなくしたのだ。痛すぎる。

さて、本題。中にはさんざん忘れまくっているのに絶対に手元に帰ってくるものがある。
それが、４年ぐらい前に買った写真のOakleyのサングラスだ。

まあそれはもう見事に忘れまくる。突然手でぱたぱた全身を叩き始め「あれ。。。おれサングラスどこやったっけ」と始まる。
それが始まったときの周りの冷ややかな目。。。「またかい。。。」と思われているのは重々承知だがこれはもうほとんど病気みたいなものだから仕方がない。そしていろんなところからぽろっと出てくる。

先日も、京都へ行くのに特急に乗って、京都で降りてしばらくしてから例のぱたぱたが始まった。
特急のシートに忘れた事に気付き、はっと振り返るとまだ特急がかろうじてホームに清掃の為止まっていた。
ちょ、ちょい待って～と言いながら駆け込むとしっかりシートに転がっていた。

そして極めつけはこれだ。
ある日、買い物からの帰り道、サングラスがないことに気付く。どう思い返しても、立ち寄ったスーパーぐらいしか考えられない。しかも、外に持ち歩いた記憶もないのでだいたいそういう場合車の中に落ちているのに、出てこない。
もしや。。。と思い駐車場に引き返すと、なんとばきばきに折れた自分のサングラスが。落としていたのだ。しかも完全に自分の車で轢いたっぽい。

あああ～！とさすがにこのときはショックで悲鳴をあげたが、ここからがすごかった。
レンズが奇跡的に無事だったのだ。早速近所の正規代理店に持って行く。すると、
「レンズが無事なので、フレーム交換でいけそうですよ」と言われ、わずか３千円ぐらいで完璧なフォルムとなって復活して帰ってきたのだ。Oakleyってすげー！


人より目に光を取り込む量が数倍ある僕にとってはサングラスは必需品だ。
しかしこの病気、治したい。

ヒデ氏のぱたぱたダンスに注意！