The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

ASB Hide's Jukebox - D: Don't Stop

2020年06月29日 | ASB活動日誌
ASB ひで氏が「アルファベットの頭文字」ごとに名曲とそれにまつわるハナシをアップしていくブログ&Youtube連動企画「Jukebox」。
第4回目の今日は「D」!

クーラーが危ない。

最近著しく効きが悪くなってきており、温度設定をうんと下げると止まるという恐ろしい兆候が見られる。
フィルターも掃除したし、室外機も一回開けて掃除してみた、にも関わらずあまり状況は変わらない。

ひで氏です。

家電アポトーシスという言葉を昔使って「家電が一斉に自決する」現象について書いたことがある。
最近ウチではまたこの家電アポトーシスが始まっているのだ。しかも今回はひとつひとつが家の基幹となるモノばかりだ。風呂、トイレ、そしてクーラー。恐ろしい。

ということで全く効かないクーラーのもと、Jukebox第4弾としてD!
今回紹介するのはFleetwood MacのDon't Stopだ。

Fleetwood Macは偉大だ。50年以上のキャリアを誇り、数々の名曲を紡ぎだしてきた。
私ひで氏が最初に彼らを知ったのは「Behind the Mask」というアルバムで、このころはいわゆる「超」のつく全盛期を超えた時期であったかもしれないが、このアルバムも私ひで氏にとっては今でもよく聞く名盤だ。

Fleetwood Macへの入り口はStevie Nicksからだった。何やら暗闇の中にいかついメイクをした真っ赤なドレスの女性…彼女のソロアルバムを怖いもの見たさでレンタルしたCDで、すっかり彼女の野太いボーカルにはまってしまったのだ。


Stevie Nicksに興味を持ち、彼女が歌っていたFleetwood Macへとさかのぼっていく。昔は常にこうやって新しい音楽にたどり着いたものだ。
しかしFleetwood Macはさかのぼるのに心が折れるほど歴史が深い。歴史が長い分、音楽性も多種多様だ。

今回紹介するDon't Stopはその名の通り「止めないで」ということだが、

Don't stop thinking about tomorrow
Don't stop it'll soon be here
It'll be better than before
Yesterday's gone, yesterday's gone

とにかく明日のことを考えろ、止まるな、明日はすぐやってくる。昨日は終わった。
と歌う。これがこのLindsey Buckingham のハイトーンボイスで歌われたとき、ここにしかない高揚感が生まれる。
私ひで氏もそれを体感したくて今回動画で歌ってみたが、高い。必死だ。

底抜けにポジティブで前向きなメッセージ。
当時Macのメンバーはメンバー内での離婚や破局でズタズタ、それでも作品を作るために日々集まり創作せねばならないという状態。
収録曲はすべて当時の人間関係を赤裸々に歌った曲ばかりで、このDon't Stopもメンバー内夫婦で離婚したChristine McVeeが、これからの未来を明るく生きようという、あてつけかとも思えるようなポジティブな曲だ。

離婚した夫婦がこれを一緒に演奏し、大ヒットするというのは一体どういう心境になるのだろうと単純に思う。

壊れそうになり、時には本当に壊れたり、また復活したり…このもろさや危うさこそがFleetwood Macの魅力でもある。

ギリギリの状況で作り出されるものは美しい。

そのギリギリ感が真空で圧縮されて、緊迫感そのものがパッケージされたのがこのDon't Stopを擁する「噂」というアルバムだ。
もしご興味あらばぜひ聞いてみてほしい。



そんな私ひで氏は言われなくても明日のことを考えずにいられない。

クーラーよひと夏持ちこたえてくれ。

YouTube動画編ではLindseyの歌についても話しているのでこちらもぜひどうぞ。



Fleetwood MacのDon't Stopはこちら






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