The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

モトリー研修を終えて

2015年02月28日 | ASB活動日誌
【アランスミシーバンド 研修レポート】
2015年2月11日(祝) モトリークルー


電話が鳴った。モトヒロ氏である。
「今日の開演時間、18時やと思ってたんやけど、チケットよくよく見たら、開始17時とあるわ。」

会場はワールド記念ホール神戸。
私ひで氏はこの手のミスを年間通じて何度もやるので、こういった突然の変更には比較的柔軟だ。すぐにヒゲ氏、ヨウジ氏に連絡して、奈良組の集合時間を1時間早める。しかし気づいてよかった。

奈良から神戸にぶっ飛ばす中で、メンバーの中で一番モトリークルーを「通っていない」助手席の私ひで氏は運転席のヒゲ氏、後部からのヨウジ氏による全く性格の違うステレオ講義を受けながら目の前のDVDから流れるモトリーのライブ映像を見ていた。
近年ではイーグルス、ポールマッカートニー、そして今回のモトリークルー。ASBが研修と呼ぶこれらの活動だが、今回のモトリーのように、バンドの構成がそのまま全く同じというのを見るのは初めてだ。終わって感想を述べるとそれぞれが結局は自分のカウンターパートについて熱っぽく語っているのが印象的だった。



少なくとも私ひで氏は、初めて彼らの生での演奏をみたわけだが、まずはやはりあの年齢であのパワーは尊敬に値する。ステージ衣装はもちろん、セクシー系女性ダンサーを時折はべらす演出などは、80年代の「あの感じ」を頑なに大事にする、もはや伝統芸能の域に達しているステージだと感じた。

気になるのはやはり個々のパフォーマンスである。ASB内でも全会一致で最もキレのある演奏をしていたのはやはりドラマー・Tommy Leeだろう。ローラーコースターセットを使ってのパフォーマンスはもう述べる必要もないと思うが、Phil CollinsやDave Grohlのような転身系ドラマーともまた違う、ドラマーがドラマーとしてここまでバンドの顔になったというパターンは珍しいと思う。

後半、私ひで氏が唯一通ったアルバム、Dr. FeelgoodからのDr. Feelgoodには私も興奮を隠せず騒いだが、一番期待していたギターリフの音の立ち方が正直イマイチだった。これにはヨウジ氏も、モトリーは元々基本全弦一音下げチューニングであるためMickのギターの弦は相当緩く、その緩さはおそらく「ゆで麺」と同じぐらいであり、そのゆで麺をさらにアームで緩めるというリフになっているため、ライブで再現するとどうしても音が立たないのではないか、という分析をしていた。

私ひで氏はどうしてもボーカルに目が行くが、正直ヴィンスニールはかなりしんどそうであった。そもそもハイトーンなボーカルが特徴のこうしたバンドは、やはり年を重ねるに連れてその再現には苦労している。「おれ、なんでこんな高いキーで書いたんやろ・・・」そんな思いも去来したことがあるはずだ。危ない!と思った瞬間オーディエンスにマイクを向けるという緊急避難技を投入するタイミングはすでに職人の域に達しており、ある意味ボーカリストとしてはよくわかるもののどうしてもヴィンスの限界を目の当たりにしてしまったようで気が削がれる。彼らほどになればまだまだ最高のトレーニングを受けて全盛期に近いところまで持っていくことはできるはずだ。

トミーリーのコースターパフォーマンスも含め内容的には充実、最後には会場中央の小ステージで超至近距離パフォーマンスもありとファンサービス精神たっぷりのステージ。帰り道で聞いたがヴィンスの解雇、ミックの健康問題、その他数々のメンバーのイン&アウトを繰り返してきた波乱のバンド、しかし紛れもなく一時代を築いたバンドを目の前で目撃したのは素晴らしいことであった。セットの解体も大がかり。安全ヘルメットをかぶった大人数のスタッフが終わるや否や撤収していた。



ハード面についてだが、今回の会場である神戸ワールド記念ホール、入場制限があったのだが案内係の人が音割れまくりの拡声器で「それでは、チケット番号Bの方は前へお進みください!」などと絶叫しているのだが、BなのかDなのか、はたまたEとも聞こえ非常に不明確だった。結果 ほとんどのB/D/Eの人が「呼ばれた」ものとして動き出すという恐ろしくカオスな状態になっていた。ライブ前に皆わくわくする気持ちを抑えて順番を待つわけであるから、Dなら「ドクターフィールグッドのD」などと言ってくれればかなり雰囲気も緩和されるというものだ。

帰りはせっかくなのでラーメン激戦区である2号線で選り好みしている間にどんどん大阪に近づき、ええい!ここでええわもう!といってやけっぱちで入ったラーメン屋が思いのほかヒット。

ああだこうだ言いながら、やはり80年代ロックの事になると言いたいことは尽きず、延々と語る。。。そんな長い長い夜となった。

そしてASBファンの方のFB投稿を見てKISSの来日を思い出す。
やはり皆元気だ。40代に突入したばかりの私ひで氏もこういう人たちを見ると若い気さえしてくる。

来週のコモンカフェ、せっかくのソロなのでKISSトリビュート曲でも混ぜてみようか。

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2015.3.5 THU
大阪中崎町コモンカフェ
音花PRESENTS 「歌×酔×夜×宴」


大阪キタで最もコアな場所中崎町にある隠れ家。初めて訪れたひで氏も驚いた完璧なサイズ感のこのハコでシュトウケンイチとASBひで氏の二人の再共演。カフェごはんも良し。仕事帰りの完璧プラン。歌x酔x夜x宴と名付けたこのイベント、まさにすべてのエッセンスが凝縮された夜に。

出演: 樫本英之/シュトウケンイチ
open 19:30/start 20:00
adv \2500/door \2800(+1drink \500)

お問い合わせ・ご予約はこちら
https://asb.typeform.com/to/WdqVbf

コモンカフェ
大阪市北区中崎西1-1-6 吉村ビルB1F
TEL.06-6371-1800 (当日のみ)
地下鉄谷町線「中崎町」駅④番出口より出た方向と反対向きに徒歩50m
左手に見える吉村ビル(1Fが岡村診療所)の地下1Fです





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