アリ@チャピ&りりぃ日記

ウェルシュコギー・ペンブロークのチャッピーとりりぃ、そして
カーディガンのアリスのお気楽な日々を綴る

読書は体力勝負

2009年06月25日 | 本の話
体力低下は読書量をも減らす?

 「深海のyrr(イール)」という本をようやく読み終えました。文庫本で上中下三巻あり、それぞれが550ページ前後あるという大作です。主題は「人類滅亡」の危機であり、それを綿密な取材に基づいた科学的な裏づけをもとに、我々が現実に直面している「環境破壊」「温暖化」のイメージと重ね合わせてリアルに心に響く、いや、読み進めるうちに心の中に自己反省の重さを増大させていくという、ある意味「つらい」本でした。読み物としても面白さ、フィクションの部分で人間以外の知的生命体との戦いがリアルに描写されていますが、これは、人間とは何かと、逆に問いかけるものになっています。出版された2004年にドイツで「ダビンチ・コード」とベストセラーを競ったとのことですが、「ダビンチ・コード」がすでに語り尽くされてきた話題を寄せ集めて再構成しただけの小説であるのに対して、こちらの方が正しく「反宗教的」であるのかも知れません。 

深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)
フランク・シェッツィング
早川書房

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深海のYrr 〈中〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)
フランク・シェッツィング
早川書房

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深海のYrr 〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)
フランク・シェッツィング
早川書房

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 さて、本題になるのですが、夜更かしして本を読むのがつらくなりました。体力の衰えを感じます。面白ければ3時、4時、気がつけば夜が明けてというような力任せの読書はできなくなりました。夜眠くて早起きと、十分にお年寄りになってきたのかも知れません。3巻を読みきるのに随分時間がかかりました。

 池上永一の「レキオス」「花風車(カジマヤー)」、岩波新書「宇宙論入門」、講談社ブルーバックス「量子力学の解釈問題」に「ホーキング未来を語る」、「ポアンカレ予想」と科学(数学)ものを混ぜ込みながら、「天使と悪魔」「ジェネラルルージュの凱旋」とベストセラーも摘まみぐいして「深海のyrr」まで2ヶ月かかってたどり着いて、初めて読書疲れというのを経験したような気がします。
 意味が分からなくても、とにかく最終ページに向けて強行突破するというような、読書をスポーツする気力が萎えてきたのでしょうか。




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