昨年末、安倍総理大臣が靖国に突然参拝したことが世界中で物議をかもしている。
さらに先日のダボス会議での釈明会見で、さらに自体が紛糾したように見える。
あくまで私の主観ですが、靖国参拝はやめておくべきだったと思います。
諸外国からOKがでるまで控えるべきだったと。
日本にとって今何が一番大事なのかを、考えて頂きたかったと残念です。
<靖国参拝でのメリット>
・亡くなった方に敬意を表することができた
・支持率があがった
・国民の愛国心が高まった
・戦争にたいし否定的な気持ちが減らせた
<靖国参拝のデメリット>
・中韓を怒らせた
・それにより戦争の可能性が高まった
・それにより諸外国の迷惑度も高まった
・日本は独善的な国だという印象を植え付けた
・日本の世界の信用度が減った
・表向き友好を示し、突然何をしでかすかわからない印象を与えた
・やっぱり殻に閉じこもる民族だと思われた
私の印象だとこういうかんじになります。
私は、君が代問題も靖国問題も、個人的にはどうでもよいほうです。
私自身は、君が代を歌うことは好きですし、靖国神社は好きですし、
戦争で亡くなった方はどんな立場の方であったとしても、
最低限の弔いをする、それを行動で表わすことは尊いことだと思います。
しかし、世の中にはいろいろな人がいて、
そういうことが一方的に異常に嫌いな人や侮辱されたと思う人もいるということです。
そして日本は負けた側、いまだに国際的に立場が弱いと言う現実をもっと真剣に受け止めないと、
また同じことを繰り返すと思います。
私は前のブログで何度も言いましたが、
世の中は常に正しいことがまかり通るものではないと思うのです。
正しいことをしているのに非だけ押し付けられたり、損をしたり、
悪ことをしていなくても殺されたりもします。
残念ですが、それが世の中なんだと思います。
おそらく、アメリカや欧米諸国は、日本の立場や気持ちはそれとして、
とりあえず中韓を挑発しないでほしかったでしょう。
そして自分たちのメンツをたてて、問題が起こるのを防いでほしかったと思います。
先にあげたメリット・デメリットを比較してみるに、
メリットはすべて日本国内限定の話で、デメリットはぜんぶ外交問題です。
私は安倍政権が長く続いてほしいと思っています。
そのために支持率をあげておくことは必須であるとわかります。
ですが、靖国参拝であげる必要はなかったでしょう。
今回の靖国参拝で、外交面では日本は孤立し危ない国だという認識を与えてしまった、
日本一国の団結のために、多くの国から離れて行かれることをしてしまった気がしています。
ダボス会議において、安倍首相は、
「ただ魂を慰霊したい。その人たちに感謝したいという思いがあるだけ。国のために戦った人に手をあわせるのは、
世界のリーダーの共通の姿勢だ」
とおっしゃっていました。
しかし欧米諸国は、「英霊に敬意を払うこと」そのものを非難しているのではないということです。
自分たちの意思を無にして、参拝を強行突破したことを問題視していると思います。
もっと自分たちに相談して、時期をまってほしかった、
世界情勢のために、と思っていると思います。
日本側からみれば、それは欧米諸国の勝手な理屈にしか思えません。
なんで日本がここまで我慢しなければいけないのかと。
アメリカだって国連を無視して戦争をしているではないか、
イギリスだって自分たちは植民地を作ってきたではないか、
日本は自虐史観を植え付けられ、国をぼろぼろにされ、尊厳も奪われ、
せめて亡くなった人たちに敬意を示すことさえ、許されないのか、と。
私も同じ気持ちです。
でも今の日本にはそれも許されないのです。
逆にいえば、少しづつでも日本のために諸外国の信頼を取り戻し、敗戦国のデメリットを払しょくし、
いつの日か靖国参拝にOKが出る日を待てばよかった、
最悪できなくても、心の中で亡くなった方に感謝をしていればよかったと思います。
今回の靖国参拝には、安倍総理の脆さ、
日本と言う国の脆さが表れてしまったととても残念な気持ちがしています。
その脆さこそ、日本を敗戦国にした一番の原因だと思うのです。