昨年末ミス・インターナショナルの吉松育美さんが、自身のストーカー問題について海外プレスの前で記者会見したことが
一部の間で大きな話題になりました。
私にも大いに関係のあることだったので、とてもありがたいと思いました。
しかし、ここにきて、吉松さんがアメリカのラジオで、第二次大戦中に日本軍が韓国女性を強制的に慰安婦にしたことについてきかれて、
それを肯定した発言をして、
問題がズレている、ストーカーは名目で、アメリカの華やかな世界での成功のみかえりに反日組織に加担したのではないか、
と言われるようになるました。
私個人もとても残念に思います。
同時に、そこまで意外でもないです。
ただ、ここまでしくまれているのだとしたら、日本にとってマイナスのほうが大きいかもと、
楽観視していた自分を反省しています。
吉松さんの第一印象は、欧米の価値観による理想の女性である、
けして日本の伝統的な女性でも一般的な女性でもないということでした。
そして、記者会見の様子を動画で少し拝見したところ、外国のバックがついているのではないかと思いました。
ヤクザの勢力に殺される危険をおかしてまで、世界に日本の芸能界の闇を告発するのは、
なみたいていのことではないのは私にもわかります。
命にかかわる被害にあってプライバシーもないなかで、
会見を開き、様々な行動をしていらっしゃるのはすごいことだと思います。
私にはとてもできません。
おそらく、それよりももっと強い組織に後ろ盾してもらい、身の保証をしてもらわないかぎり、不可能です。
しかし、日本のやっかいなことのために、善意でそれをしてくれるところは皆無だと思います。
吉松さんにもメリットがあり、後ろ盾にもメリットがあるくらいでないと、できなかったことでしょう。
できていれば、過去に同じことを多くの人が泣き寝入りせずにしてきたでしょう。
そのくらい、吉松さんの会見は、歴史的にすごいことだと私はとらえています。
そして、日本を根本的に変える原動力になると思います。
ただ、今回の慰安婦についての発言と、徐々に明るみになっている背後の勢力との関係を思うと、
日本にとって、メリット以上にデメリットなのかもしれないと不安に思うようになりました。
アメリカにとって、戦争は正義の名のもとに行われたものでなくてはいけません。
いまだに、原爆投下は正しかったと主張する国民が大半だとききます。
日本兵は女性を強制的に慰安婦にする、残虐で強欲な人間であり、
その家族も同類であるというイメージを植え付けなくてはいけない。
日本人にたいして同情や共感をしてはいけないのです。
そのこととは別に、日本の芸能界の問題です。
日本の芸能界は昔からがなるものとされていました。
芸人というのは一般人より下にみられてきました。
色を売ると言うのは、楽に金を稼いで堕落の原因にもなります。
なので、そういう世界に親なり本人が入って、枕営業なり愛人なりなって仕事をもらう、
というのがおそらく常識なのでしょう。すべてがそうなのかはわかりませんが。
でも、同時に、役者や歌手やダンサーというのは、表現者であって、
芸を磨いてそれをお客さんに見せて喜んでもらうものです。
昔の日本人は、芸を磨いて体は売らないという美徳もありました。
そして、表現者というのは、生まれつき素質があったり、本人の夢だったりしてなるものです。
なので、表現者=売春婦(夫)とはなりません。
今の芸能界は、売春婦や慰安婦にならないと入れない世界になってしまったのではないかと思います。
そういう人たちがいてもいいと思いますが、強制させるのは違うでしょう。
芸能人になってお客さんに自分が表現したものをみてもらいたい、それを仕事にしたい、という思いを、
慰安婦にならないと仕事をやらない今のしくみはおかしすぎると思います。
本人もですが、一般の人も、優れた表現者や制作者を求めているんです。
さらに、だったらやめるといえば、やくざを使っておどす、一般の世界に戻れなくする、
さらに一般の人も白い目でみて普通の仕事になかなかつくことができないのであれば、
究極の選択で慰安婦の道を選ぶでしょう。
私には伺い知れない世界で、外国の芸能界と比べられる知識もないので推測になりますが、
海外はここまでひどくはなく、本人の意思にまかされ、さらに本物が求められ、さらに一般の社会にも復帰しやすい気がします。
私がこういうことを思うのも、
私も若いころにそういう思いをしてきたからです。
あからさまではなくても、慰安婦にならなければ、協調性がないだのと言われる、職場を追われる、
同性からはいじめられる、孤立しさらに慰安婦にさせられるんです。
上がちゃんとしていれば、コンプライアンスがそれなりにあれば、
こういうことはおこらないはずです。
そして、上がどんなにおかしくても、周りが助けてあげればいいのです。
でも、そうでない人もたくさんいます。
日本は「慰安婦の文化」があります。
「そんなことはない」という人もたくさんいると、今回でしり失望しました。
99人の人は、遭わないのです。
いや、1万人中1人しか遭わないかもしれません。
だから、ほとんどの人はないと思っている。
それがとても怖ろしいです。
吉松さんは「日本では女性は守られていない」「女性差別がひどく社会進出が遅れている」と発言されたようです。
私はそれは事実と思います。
それは「女性」を大事にしない、ことにより、女性の好む文化や、女性の望む男性も、差別されることを意味します。
彼女の意図は別にして、けして「女性だけ」を指しているのではないと私は思います。
つまり日本には自由がないのです。
慰安婦になる選択もならない選択も、ないのです。
自分で選択できない、強制的に選択されると感じます。
ぜんぶはヤクザの都合のよい社会になっていると思います。
そして、本当の文化や心がどんどん殺されていると悲しく思います。
吉松さんの発言で、「反日」「売国」「もう応援しない」という声もききます。
とても悲しいです。
ついきのうまで、私たちは吉松さんの発言と同じことを教わってきましたし、
正式に「慰安婦はいなかった」と国が認めた訳ではない以上、間違いともいえません。
近年、さまざまな資料が明るみになり、慰安婦が捏造されたものである可能性が高くなったので、
おそらくそうだと私も思います。
でも、勉強不足だったにしろ、故意だったにしろ、
これだけで非国民扱いするのは違うと思います。
誰にも夢はありますし、
その夢のせいでヤクザに狙われるのだったら、
誰も夢を追いかけることができません。
もし、ヤクザに襲われて、警察も司法も無力だったら、
助けてあげられる人物が現れたら、その人に全面的に頼ってしまうのは人間の心理として当然でしょう。
見返りになんでもすると思います。
そこらへんが背後の組織はとても狡猾で卑怯だと思いますが、
そうやって日本人は反日に加担させられていくと思います。
一昔前まで、外資系の企業で働きたいと言う女性を、日本男性はひどく叩いてきました。
でも、セクハラに遭う上に安くこきつかわれるなら、
外国のために働いた方がずっとましだと思います。
私は、吉松さんが叩かれる理由は、売国的行為もあるかもしれませんが、
根底にこういう日本人男性のやり場のない怒りや妬みな気がします。
でもそれで、つらい思いをしている女性なり他の人をさらに虐めれば、
その人たちは本当に日本をみかぎるでしょう。
私は経験としてそれがよくわかります。
日本では魅力的な男性は出世できません。
日本の上の人で、魅力的な人は少ないです。
大抵の人は虐められて追い出されます。
外資系では魅力的で仕事ができる人が大勢います。
慰安婦と女性扱いされない女性、
仕事できるけど魅力のない男性とヒモ、
こういう極端な分け方が日本の病巣だと思います。
ミスインターナショナルは日本では暮らしていけない、
犯罪に遭っても護ってもらえない、
男性女性にかぎらずそういうことだと思います。
だから、もっと、一般の人が、妬みややっかみをこらえて、
被害者の立場にたつことが、
めぐって一般の人の幸せにつながると思います。