高感度特性はレンズに左右される？

カメラ雑誌や世間の一般論ってアテにならないこともありますね。

ちょっと気になった事があったのでテストしてみました（＾＾）


気になった事ですが…

よく雑誌で『高感度特性が良いカメラ』と紹介されますが、本当にカメラの性能だけで高感度特性は決まるのか？レンズによって高感度時の差はでないのか？
　*雑誌ではレンズ性能には触れませんｗ

ネットなどで稀に見る『最近のズームレンズは古い単焦点よりも高性能』は本当なのか？
　*設計の関係で新しい方がイイと言われるのをよく見かけます

マイクロフォーサーズ等の小型センサーの一眼には、フルサイズ向け単焦点では描写性能が追いつかない？
　*フルサイズセンサー（35㎜フィルム）に合わせた描写性能なので、16Mクラスのマイクロフォーサーズでは詳細な部分の描写が描ききれないと言われることも…

なんて事を見かけたことがあります。

まぁ、全部のレンズがその通りだとは思えないので、手持ち機材でテストしてみました。


テスト内容。

カメラ：OM-D E-M5

レンズ：M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
　　　　Carl Zeiss Distagon T 35mm F2 ZF

被写体：PS3用コントローラーの箱（裏面）

フォーカス：拡大表示にてMF

ISO：レンズ毎にそれぞれISO200、ISO5000で撮影

その他：三脚使用、低振動モード、セルフタイマーにて撮影



以下テスト撮影等倍

ISO200 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R



ISO200 Carl Zeiss Distagon T 35mm F2 ZF



このISO200の時点ですでに描写に違いが（＾＾;

コレで古い設計のフルサイズ用単焦点の方が、最新のセンサーに最適化されたズームレンズより描写が良いこともあるという事が判明。


ISO5000 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R



ISO5000 Carl Zeiss Distagon T 35mm F2 ZF



高感度になると、描写の甘かった標準ズームはさらに輪郭が薄らいでいきます。

単焦点の方は意外とディテールがしっかりしてます！！

まぁ、おいらからしたらISO5000でコレだけ撮れるなんて十分凄い事なんですが（＾＾;

ノイズがでる事によってディテールに甘さが出ます。

なので、低感度時の描写性能が、高感度になるにつれて差が広がります。

そして、古い設計の単焦点でも基本性能がしっかりしているレンズなら十分な描写を見せてくれます。

最新のマイクロフォーサーズ用単焦点は持ってないので分かりませんがｗ


お散歩時のスナップ撮影にはAF多用して標準ズーム、手持ち夜景などを視野に入れた撮影ならMF単焦点でマッタリ撮るのが良いかもしれませんね（＾＾）

今日の一枚。



FUJIFILM X-E1 & Voigtlander ULTRON 40mm F2