
今月はSPIDER-MANが3冊も御用達から到着したので、もう1冊レビュー。Amazing SPIDER-MAN (ASM) King’s Randomについて。
筋書をNick Spencer、画をRoge Antonio、Carlos Gomez、Ze Carlosがそれぞれ担当。添付画像は、David BaldeonとIsrael Silvaのvariant。構図が良いな。もしもニューヨークでSPIDER-MANに出会うとすれば、こんな感じで見上げることになるんだろうな。
粗筋から。Boomerangの行方を突き止めたSPIDER-MAN。Boomerangの行方を追うのは彼だけでなく、Kingpinの誘いに乗ったギャング達。SPIDER-MANはニューヨークに住むLuke Cage等のヒーローに支援をたのんだ。
いつものように気に入ったシーンや台詞。ヒーローにBoomerangを助けるために助力を頼むまでの間に時間が十分にあったことを説明するシーンが良いな。既にギャングはBoomerangの居所を知っているわけだが、時間がかかる。何故ならギャング同士が裏切らないため弁護士を介して契約を結ぶ必要があるから。この件はアメリカならでは。Silver ManeがDCのMr. Freezeみたいに描かれていることをメモしておく。
上記のちょっと前。Boomerangの名前を出すとすぐさま、”I hate that guy.”と指摘されたのは笑える。また、SPIDER-MANの元に彼らから同窓会の誘いがあったことがわかったシーンも良いな。彼はそれに気付かなかったようだが。
もう一つ、Luke CageがAvengers Assembleと叫ぶシーンは盛り上がる。Netflixのシリーズを観てからLuke Cageが好きになってきた。
結局上手くBoomerangに嵌められたサゲ(オチ)も良し。それによって、折角協力してくれたヒーロー仲間を裏切った形になるのもSPIDER-MANらしい。
また、KingpinがVanessaの復活を諦め、Roseが蘇るツイストも非常に良い。彼自身がVanessaの心を理解していることがわかった。だけどもう一度会いたいんだね。
以上のように大きな流れには大変満足。しかし二つ気に入らない点があり。J Jonah Jamesonのネットメディアが聴取者にPro-Spider Slayerなるロボットを操らせるシーン。これKravenの出て来たHunted篇の焼き直し。駄目じゃん。それからJJJが若く描かれていている。3人の誰が描いたか知らないが修行が必要だ。
さて、SpencerがASM 875 (74)号でASMを離れることになったというニュースが入ってきた。Boomerangの話を収束させる等終わりを感じさせる動きはあったな。長くやって品質を保つのは非常に難しい。良い潮時だと思う。