どうも最近のX-MEN関連本にワクワクを感じなくて、X-MENを見捨てる危機が間近に迫っている気がする。そんなオイラが期待せずに買ったX-MEN Legends 1号、2号。何もまた最初ら1号に戻さなくても良いと思うのだが、最初のLegends誌はMarvelが思うようには売れなかったのだろう。装いも新たに再出発。
筋書をRoy Thomas、画をDave Wachterがそれぞれ担当。ThomasはそれこそComic Book Legendの一人だね。Neal Adamsと組んでのSentinel篇は初期の名作からね。御年81歳。凄い。一方のWachterの作品にこれまで出会わなかったのだが結構しっかりした画を描く人。WOLVERINEとHULKの対戦シーンは前半の見せ場だった。
添付画像は筋書も書くDan Jurgensの作品。まぁまぁか。
粗筋を手短に紹介。この話はHULK 181号の直後の話。HULKとの対戦を終えたWOLVERINEが次の任務は、新たな相棒Jack O’ Diamondsと共にニューヨークでのミュータント捕獲作戦に参加。そこで出会ったミュータントとは…。
気に入ったシーン、台詞等を紹介。崖から落ちたWOLVERINE の台詞とそれに対するHULKの応え。”Bottom of the hell’s as good a place as any to finish it.” “Only thing that will be finished, Little Man, is you.” HULKがこんな小洒落た台詞を言うかはわからないが、Thomasの台詞が非常に光っている。
HULKを捕らえてミュータントなんか軍の力に比べれば大したことないと思っている司令官の態度の変化も楽しかった。
ちょっと残念なのは相棒のJack O’ Diamondsの外見がICEMANと変わらないこと。それなのにICEMANが1号の最終ページに出てきちゃう。
もう一つBrotherhood of Evil Mutantsの面々がX-MENの旧メンバーと共闘しているのが解せない。と思ったら裏があった。この裏は面白い。
この当時のWOLVERINEのコスチュームはちょっと間抜けなのだが、今見ると悪くないな。もちろんこの話の後のGiant Size X-MENでDave Cockrumが描いたそれの方が好きだけどね。そのコスチュームがどうして誕生したのかというのがX-MEN Legends 2号のサゲ(=オチ)。まぁまぁかな。
このサゲは兎も角、話の面白さは急に萎んだ感じがする。その中で途中から参加した悪の組織Secret EmpireのエージェントLinda Donaldsonの台詞が良かった。彼女はBEASTからの一途な愛を棒に振っている。”Awake or unconscious, Hank McCoy, you’re a fool for ever loving me. Maybe I’m a fool for not loving back.” Bad-assな感じ。そして女性の独立の時代1970年代の女性の姿でもある。カッチョ良い。
この話、CAPTAIN AMERICA 174号からの続きでもあり、これを読んでいたらもっと面白いんだろうな。Secret Empireって敵側なんだけど、Lindaもその手下なのか。BeastがBrand社で働いているのは良いとして、今回の物語の舞台がそのBrand社というのは都合が良すぎるな。