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今月2回目のX-MEN。今回は、先月末に出版された日本語版X-MENの話。帯に書かれているX-MENリターンズって、なんじゃこのコピーは。X-MENは複数形だからリターンだっていう突っ込みは誰でも入れるな。X-MENを集合名詞ととらえるからか。ピンと来ないな。また、前々から気になっていたのは、リーダーCYCLOPSの日本語表記、サイクロップス。何故「ロ」の後に小さい「ツ」が入るのかが謎だ。
さて、この作品は元々、X-MENのレギュラータイトルとしては、4冊目にあたるAstonishing X-MENの1号~6号を再収録したものの邦訳版だ。筋書きをJoss Whedon、画をJohn Cassadayがそれぞれ担当している。
まず、何と言ってもJohnの画がすごい。これだけ、人物の豊かな表情を描ける画家は少ない。結構評価できるな。特にAstonishing 1話のKittyとEmmaの表情が良いね。また、2号の表紙画の出来も良い。EmmaがCYCLOPSを後ろから目隠ししているのだが、Emmaの指の間から赤い光(CYCLOPSの光線)が漏れているシーンだ。それから映画X-MEN 3でCOLOSSUS がWOLVERINEを投げてロボット(Sentinel)を唐キシーンがあるのだが、その元となる画もある。良いね。Jossが悪いのか、Johnの画を書く速度が遅いのかわからんが、(おそらく後者の方だろう)こんな丁寧な仕事をしていたら、締切には絶対間に合わないだろうな。Astonishing X-MENはとにかく発売が遅れに遅れたからね。その結果、前回までの筋を忘れちゃうんだよな。
さて、Jossの筋書きだが、この最初のArc(続きの話)、つまり日本語版のものは面白い。ミュータントの能力を失くしてしまうCureなる薬をめぐって、エーリアンとX-MENが戦うもの。映画版のX-MENの背景もこの話が元なんだよね。そう言えば、物語の中で、死んだはずのCOLOSSUSが蘇っちゃうんだよね。忘れてた。唯一玉に瑕なのは、敵が不細工なエーリアンただ一人という点かな。(正確に言えば、その部下の雑魚もいるけど。)この日本語版に続く話、つまりEmmaの暴走やその後の話の宇宙ものは大したことないんだよね。Jossって騒がれるほど才能があるのかはちょっと疑問だな。(確かにテレビシリーズBuffy the Vampire Slayerが面白かったのは認める。)そういう言えば、彼が今度は映画AVENGERSを監督するようだが、期待と不安が半々だな。彼の得意の映像化であれば、問題ないのかな。