Renew Your Vows (“RYV”)の11号、12号についてレビュー。
筋書をRyan Stegmanが、画をBrian Levelが、インクをJesus Aburtovが担当。添付画像はStegmanとAburtovによる11号の表紙を採用。この表紙も細かく言うとちょっと本編と矛盾しているところがあるけど、Stegmanの画を堪能できるから良いな。
さらっと粗筋をなめる。街でRhinoが暴走。それを追いかけたSPIDER-MAN、Mary Jane (“MJ”)と娘Annie。しかし、これは初代Green Goblinの孫Normieが仕鰍ッた罠。Annieは彼の部下に連れ去られた。それを追うSPIDER-MANとMJ。Normieの母LizもNormieの秘書Ms. Januaryに襲われた。
今回も、気に入ったシーン、台詞等を紹介。RYV 11号での数ページに渡るAnnieとNormieの会話。Annieが孤独なNormieに同情しているのが印象的。Annieが両親の愛にしっかりと育まれているのに対し、Normieの父親は死に、母親Lizは彼を放ったらかしにしているのが対象的。
PeterがRhinoを探しに行くときのMJの台詞が、好き。即ち、”When you find him, don’t go easy on him.”手加減するなみたいな感じなのだが、その後、必要もないのに、Rhinoをけちょんけちょんにやっつけるのは面白い。(可哀そうなのだが。)
また、MJがまだSymbioteを纏い続けているのも解せない。Earth 616のMJはこいつが大嫌いだからね。そういった歴史はこの世界ではないのか。また、PeterだってSymbioteの浮ウを知っているはずだ。と11号を読んだだけではわからなかったが、彼女はこのSymbioteと離れることができない状態だったんだ。ちなみに、黒いコスチュームを着た彼女の方がカッチョ良いな。
12号のAnnieのモノローグは全体的に良いのだが、その中でも好きなところ。”That day I learned that open hearts triumph over closed fists.” 心を開けば暴力にも打ち勝つという意味なんだけど、closeとopenという対照的な単語を使っているのが味噌。ここは英語の面白さだな。
12号でX-MENが登場し、SPIDER-MANの代わりにロボットをやっつけると思いきや、このロボットに利用されてしまうところも良し。最近のSPIDER-MANの一人で何もできない話になっちゃうんじゃないかと冷や冷やした。まぁ、最後は一人で何もできない話になっちゃうんだけど、Annieが解決するのであれば、RYVの家族全員の力で幸せを勝ち取るという趣獅ノは合っているので許す。
ロボットで言えば、X-MENの宿敵の一つSentinelを彷彿とさせるロボットがX-MENを唐オちゃうところが、作者Stegmanの茶目っ気かな。
唐ウれたRegentの技術を応用した設定は中々面白いな。
Normieの秘書Januaryが、何故あんなに強気なのかはわからないな。Oscorpの取締役会のメンバーまでにも手を下すのは必然なのだが、そこまでやるのは、現実的でないな。また、その後のロボットを操縦してまで、SPIDER-MANとその家族を攻撃するのはちょっと頷けない。逆に意外性はあって面白いっちゃ面白いか。
あと、残念なのが、Levelの画。ロボットは良いとして、人物描写があまり上手くない。と言うより、11号の画の品質を12号まで保てなかったか。
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