Good Toy time ~グッドトイタイム~

ようこそ!子どもたちの遊びの世界へ♪ブレイクタイムのおともに、ちょっと覗いてみてください。

★プロフィール★

2019年12月15日 | おもちゃの広場
ami2019  おもちゃコンサルタント、講師、保育士、保育学修士、幼稚園教諭

保育士・幼稚園教諭の卵を育てる仕事を中心としながら、子育て支援センターで定期的におもちゃの広場を開催しています。

「子どもたちに豊かな感性を育てるためには、保育者自身が豊かな感性を持ち、子どもの興味関心に合わせた環境を作ることが大切である。」という信念のもと、日々、試行錯誤しながら授業を展開中。

このブログでは、おもちゃの広場で出会った子どもたちのエピソードや、オススメおもちゃ・書籍等の紹介を中心にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします♪


おもちゃの広場で大切にしていること

2019年12月14日 | おもちゃの広場
おもちゃの広場を開催して間もない頃。2歳くらいのかわいい女の子(Aちゃん)とママが遊びに来てくれました。

窓に飾られたビーハイブというおもちゃを見たママが、「どのように遊ぶのですか?何歳くらいの子どもが遊べるおもちゃですか?」と興味を持たれていたので、まずは基本の遊び方をお伝えしました。

これが、ビーハイブです。プラントイという会社から出ています。




ビーハイブは、カラフルな6種類のハチの巣の中に同じ色のハチをピンセットで返してあげる木のおもちゃです。(対象年齢3歳頃)小さなお子さんはピンセットを使うことが難しいかもしれないので自由に遊んでくださいね。

説明を聞いたママは、「赤いハチさんを赤いおうちに入れてごらん。」「赤はどれかな?違うわよ、それは黄色でしょ?」と言いながら、Aちゃんに声をかけました。しかし、Aちゃんは黄色のハチを手に取るとポケットに入れたのです!その他の色のハチさんたちも次々にポケットに入れ始めました。そしてそのまま、にこにこしながらままごとコーナーへ…。

その姿を見たママは、「本当にすみません、こんな風に遊ぶものではないのに…。」と申し訳なさそうに言ってくださいました。そこで私は、「この広場ではどのように遊んでも大丈夫ですよ。」とお答えし、2人でAちゃんの遊びを見守ることにしました。

すると、ままごとコーナーに着いたAちゃんは、ポケットに入っていた6ぴきのハチさんをフライパンに投入し、近くにあったフライ返しで炒め始めたのです(笑)フライパンの上で、カラカラと良い音で炒められる6ぴきのハチさんたち...。なんだかとてもうれしそうに見えました。

しばらくすると、Aちゃんはハチさんをお皿に入れて、ママのところに持ってきてくれました。

「はい、どうぞ!」

私とママは思わず顔を見合わせて笑ってしまいました。ハチ炒め、いただきます!笑

おもちゃには、「こんな風に遊んでほしいな。」という作家の思いが込められています。そして、その遊び方ができる年齢が、対象年齢としておもちゃの入った箱に記載されるのです。しかし、それはあくまでも「おもちゃ作家が考えた遊び方のできる、おおよその年齢」であり、その年齢に達していない子どもが遊んではいけないわけではありません。一人ひとりの子どもによって、遊び方が違ってもいいのです。

その時、想い描いたイメージを、制限されることなく、時間の許す限り自由にたのしんでほしい。おもちゃの広場を開催する時、私が大切にしていることです。