文明13年(1481)石黒氏は、井波瑞泉寺一向衆徒と争い敗れ、その後城域は荒れ放題となっていた。
慶応の頃(1865~68)前村礼蔵、波多易直らが、学問奨励のため漢学者宮永菽園、弟の半仏両人を福光へ招き教えを仰いだところ、弟子が増え明治2年(1869)この荒れた城址の一画に郷学所を建て栖霞塾と称し、地方の学問の中心とした。今は栖霞園として町民の憩いの場となっている。南砺市教育委員会、、、現地案内板より
場所は富山県南砺市福光、
棟方志功記念館や松村健三記念館が近くにあって、ラヲタ的には「春の色食堂」の近くと言った方が馴染みがいい(笑)
一方通行がある住宅街の真ん中の、ひと際高い石垣のある一角です。
一辺が10mから15mで、高さ1.5m~2m程の盛り土の表面を玉石で囲み、南東隅に入り口の階段があります。
ここに現地説明板と城址碑が建っています。
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城址碑
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階段を登るとその突当りに門があり「栖霞園(せいかえん)」と書かれた扁額が掲出されている。
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内側から見た門
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城址平坦部
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城址に建つ栖霞園、縁の間
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庭園内にはいくつも歌碑や石碑が建っています。
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外周
入り口がある南東隅
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北東隅
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西側
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入り口がある南東隅から南面
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南西隅
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西面
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【福光城址栖霞園】
平安時代の末期に砺波地方を支配した石黒氏によって福光城が築城されました。文明13年(1481)に井波瑞泉寺周辺に集まる一向宗徒との争いに敗れ、福光城は焼亡したとされています。明治元年(1868)までに、その城域内に金沢の茶人桑原棟宣監修の栖霞園が完成していました。昭和34年(1959)に、その文化的価値が認められて指定文化財に指定されています。現在はお茶会が開催されるなど住民の憩いの場として利用されています。
栖霞園(せいかえん)はお茶会などで使用できますが、南砺市に使用許可申請する必要があります。→こちら
【福光城】
《ふくみつじょう》
名称(別名);福満城 福光館
所在地;富山県南砺市福光4948
城地種類;平城
築城年代;平安時代末期から戦国期
築城者;石黒光弘
主な城主;石黒氏
文化財区分;福光城址栖霞園市史跡
近年の主な復元等;
天守の現状、形態;なし、現状栖霞園(せいかえん)
※出典、、、富山県観光公式サイト とやま観光ナビ 南砺市HP 旅々なんと 北日本新聞とやまお城探検隊
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