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あみの3ブログ

妻木城御殿跡(陣屋・士屋敷跡) 2025年1月25日

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関ヶ原の戦いの跡、妻木氏は家康から妻木一帯の所領を安堵され、知行7500石で交代寄り合い格の旗本に列せられました。この頃、城の北麓に領主の御殿(居館)が築かれ、家臣の屋敷も再整備されました。その後、一国一城令により妻木城は廃城となり、御殿を陣屋としました。
 緩やかな斜面に3段に普請された石垣、領主御殿の庭園跡、門跡、井戸跡などの遺構が残存しており、「妻木城士(さむらい)屋敷跡」の名称で県史跡に指定されています。御殿跡の中央を南に延びる道が城跡への登城ルートとなっています。
広美、頼安以降、代々の当主は陶器の生産を積極的に支援し、美濃の窯業発展に大きく寄与したことでも知られています。
 万治元年(1658)賴次が急死して跡継ぎがいなかったため宗家は断絶し、領地の大半は幕府直轄となりましたが、妻木村は分家である上郷妻木家が500石を、下郷妻木家が800石を治めて明治維新まで存続しました。
御殿と家臣屋敷は取り壊されて農地に転用されました。、、、岐阜市発行(山城探訪より)


場所は 岐阜県土岐市妻木町
東海環状線「土岐南多治見IC」下車、県道382号線土岐方面へ左折。西濃運輸のターミナルを過ぎた交差点で県道66号線へ左折。環状線の高架をくぐり市街に入り「下石」交差点を右折し県道19号線へ入る。妻木川沿いに南下し、橋のところで県道388号線へ右折すると左手に「妻木城御殿跡(陣屋跡・士屋敷跡)」があります。御殿から背後の山に向かって大手道が延びています。御殿跡の向かいに広い駐車場があり、現地案内板やパンフレットが備えてあります。



県道388号線に面した
妻木城御殿跡 陣屋跡・士屋敷跡(さむらいやしき)


平面図
※発行 妻木城址の会(八幡神社や、御殿跡・山頂城址の案内板にて準備)



山際の最も奥まった空間には領主の館である「御殿」が位置し、それより北側には家臣の屋敷が広がっていました。
ちなみに、現在駐車場になっている辺りが、武家屋敷地区で、御殿に近い場所ほど上級家臣の住まいでした。




縄張図によると、
背後の山を背にして【御屋敷】が建っており、



南側に【御庭】、


南から東にかけて、背後の山の縁には崩落防止でしょうか?屋敷を囲むように【石積み】が残ります。





山際から御屋敷までの【空間】は何を意味しているのでしょうか?
庭園の続きなのか?それとも土砂崩れから御屋敷を守るための緩衝地帯なのでしょうか?



北側には【門のある枡形空間】を設けていました。







山頂の山城に向かう大手道を挟んだ西側には、



【御蔵跡】と呼ばれる広い曲輪があります。


現在、曲輪の中は雑木林となっており、籔がひどくて全容はわかりません。


御蔵跡曲輪の北面と西面には【石垣】が巡り、


特に西側の谷筋に築かれた石垣は高さが5mもある【高石垣】です。
南端は浦山第二堰堤建設によって壊され、江戸時代の石垣と昭和時代の石垣が結合されました。


【浦山第二堰堤】(国指定登録有形文化財) 昭和18年に竣工した砂防ダム
戦時中でコンクリートが使えず、石だけで積まれた(空石積み)再現不可能な土木遺産として指定されています。その上を登城道が通っています。



御屋敷東側にある【池跡】


【井戸跡】




案内看板左手にある【登り口】石段から御屋敷方向


石段から上段曲輪へ



西側からの枡形
登城道沿いにある【門跡の石柱】


枡形と御屋敷を区画する石垣



登城道
県道388号線駐車場向かいの土塁と土塁の間に道があります。


御屋敷と御蔵跡の間を通ります。


その先は林道となります。



先に訪ねた「小里城」といろんなところが似ているなぁ~と言うのがミーハーじいさんの印象。
麓に陣屋・御殿があり、背後の山に城がある。
山城には石垣が残る。
東西両軍の激突の地。(武田対織田、徳川対石田)
総大将支援による城の改修。
美濃源氏土岐氏の系譜。
関ヶ原では東軍について存続。
江戸期には旗本。
廃城後は陣屋として存続。
そして、跡継ぎがないまま当主が没し、お家断絶。
近くに菩提寺があり、墓所や移築門があって、御城印もある(笑)

少し切なくなりましたよ、、、合掌



【御城印】
妻木城御城印と八幡神社御朱印
八幡神社の他、菩提寺である「崇禅寺」や「妻木公民館」でも販売しています。

菩提寺である「崇禅寺」には妻木家墓所や移築門と伝わる山門などがあり、せっかくお寺の前を通ったのに、訪ねなかったことを後悔しています




住所;〒509-5301 岐阜県土岐市妻木町3095−2
地図;
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