きもちはでこぼこ

文章を書くのが好きです。
普段のなんてことないことを書いてます。

人のしあわせを勝手に決めないで

2024年09月29日 | ドラマ 音楽

 

先週終ってしまったけど

NHKの朝ドラ 「虎に翼」を見ていた。

今までの朝ドラとはちょっと違うという声が

あちらこちらから聞こえていたけど

私はこのドラマ とても好きだった。

 

昭和6年位からの話

この時代の女性は女学校を出たら結婚し、子を産み、家庭を守るべし。

それが当たり前の時代。

このドラマの主人公はそんな考えに納得できず

大学で法律に出会い、女性初の弁護士、そしてのちに

裁判官になる。もちろんその道は険しくて、見ていてこっちまでハラハラしたり

悲しくなったり。

 

 

弁護士になるまでの大変な事や、やっと弁護士になったというのに

女の、しかも独身の弁護士には待てど暮らせど 

全く仕事が来なくてとても歯がゆい思いをしたり

女というだけで、こんなにも生きづらいんだなと

しみじみ思ったり。

 

そんな主人公の人生だけじゃなくて、

その母親の毅然とした芯がある女性の生き方が好きだし

家に学校の友達が集まって楽しそうにしてる時

一緒に暮らしている兄のお嫁さん(主人公の幼なじみ)が

急に泣き出すシーンがあるのだけど

そんな気持ちがなんだか手に取るようにわかって、

それは姑さんにいじめられてるとかではないのだけど

やはり嫁というのはその家で自分だけが他人

家の事をちゃんとやっているのに、

ひとつもほめてくれることはなくて 悪気がないのだろうけど

なにかと言うと娘の事ばかり話題になって

自分だけが置いて行かれたような気持ちもわかって

「ああ、そうなんだよな」って感じることが多い

 

 

戦争中や戦後間もないころの日本をドラマにしたものは、

だいたいが暗い 物が少なくて食べ物も満足に手に入らず

楽しい話題も少ないだろうから

暗くて辛くて寂しい感じのものになっても当たり前か。

 

生活は日々色んなことがあって、その時々で特に大きなことよりも

小さな、本当に些細なひとことや表情に深く傷ついたり

じんわりしたりすることがある。

 

戦争を経験してないので、それがどれだけ大変かは

わからないけど、経験した人にしてみれば

今の時代は、何て豊かなんだろうと思うのだろうか。

戦争がないってきっとそういうことなんだろう。

 

ただ、自分の親世代の人や、もっと上の世代の戦争を経験した人が

「今の人はしあわせだよ、物が何でも揃うし

昔は本当に物がなくて大変だった」ってなことを言うけど

それもどうなんだろう?

 

今は物はあるけど、だからと言って

それだけで今の人がみんな「しあわせ」かと言うとどうなんだろう?

 

 

生活の物や食べ物がすぐに手に入るってそれは「便利」とは思うけど

簡単に「今の人はしあわせですよ」と決めつけるのは

違うと思う。物の豊かさと気持ちの面での幸福感は違う。

何をどんなことをしあわせと感じるか

しあわせっていう感覚も一人一人が違うだろうし。

子どものいじめや大人になってからのハラスメントなどは

時代とともに悪質になっているし

災害やコロナや事件、事故で命を落とす人も多いし

仕事や人間関係で苦しんでいる人もとても多い時代じゃないかな。

 

そんなことを考えると

「この時代はしあわせだ」とか「あの人は不幸な人生だった」なんて

そんな一つの時代や人の人生をひとくくりにはできないはず。

 

 自分の大変な時と比べて人のことまで

簡単に決めつけるのが、好きではない。

 

 

だけど苦しいことも悲しいことも幸せも、よくよく考えたら

どの時代にもどんな人にもあるんじゃないか

その人その人のそれまで生きてきた時々の

撮った写真を数枚見て思い出したら きっとそうじゃないかな。

「あ、このころはいろんなことで悩んでいたなぁ」とか

「この時代が自分の中で一番充実していた」

「この年頃は何をやっても楽しかったんだろうな」とか

「毎日が苦しかった数年だったかな」なんて感じでね。

 

生活の中での小さな喜び、しあわせ、充実感、悲しい事、苦しみ、悩みは

時代に関係なく そこら中にあるんじゃないかと思う。

 

 

 

このドラマの主題歌

「さよーなら またいつか」も とても好き

 

 

どこから春が巡り来るのか 知らず知らず大人になった

見上げた先には燕が飛んでた 気のない顔で

 

もしも私に翼があれば 願うたびに悲しみに暮れた

さよなら100年先で股会いましょう心配しないで

 

いつの間にか 花が落ちた 誰かが私に嘘をついた

どちゃぶりでも構わず飛んでいく その力が欲しかった

 

誰かと恋に落ちてまた砕けてやがて離れ離れ

口の中はたと血が滲んで空に唾を吐く

 

瞬け羽を広げ 気儘に飛べ どこまでもゆけ

100年先も憶えてるかな

知らねえけれど さよーなら またいつか

 

米津玄師はいい歌作るなぁ。

 

朝ドラって不思議なもので

私は最初の数回は、何となく見ていて

主題歌もそれほど気にせずに聞いたり聞かなかったり。

それを何度か繰り返してるうちに

「あれ?この歌 いいな」なんてなって

いつの間にか口ずさんでしまってる。

 

 

 

「さよーなら またいつか」

良かったら聴いてみてください。

 

 

 

 

 

はじめまして

他から引っ越してきました。

以前はナチュログで書いてました。

こちらもよかったら。

 

 

 



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2 コメント

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おはようございます。 (siawasekun)
2024-10-02 00:36:05
詳しい説明で、内容が伝わってきました。

ご紹介、ありがとうございました。

いろいろ情報交換できる、ブログでのコメント交流、いいものですね。

応援ポチ(全)。
返信する
Unknown (dekopon)
2024-10-02 08:15:54
siawasekun さん

読んでいただいて、とても嬉しいです。
今まで他で書いてたのですが
ブログが変わると他の方との交流ができるかな?と
楽しみにしています (^O^)

これからもよろしくお願いします。
返信する

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