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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

アンビリ~バボ~

2018年01月16日 | NFL

NFLのプレーオフは、
1回戦に当たる「ワイルドカードプレーオフ」が終わり、
この週末は準決勝の「ディビジョナル・プレーオフ」へ。

どの試合も激しく、熱かった。
この結果は以下の通り。

≪NFL Divisional Playoffs≫ 
【AFC】
ペイトリオッツ(東1) 35-14 タイタンズ(WC)
ジャガーズ(南1) 45-42 スティーラーズ(北1)

【NFC】
イーグルス(東1) 15-10 ファルコンズ(WC)
バイキングス(北1)29-24 セインツ(南1)


スティーラーズの敗退は波乱ですが、
そのほかはいずれもシーズンを13勝3敗と見事な成績で乗り切った各チームが勝ち上がりました。

そんな4試合の中で、
なんと言ってもすごかったのは、NFCのバイキングスとセインツの試合。

バイキングのモチベーションは、
なんと言っても今年のスーパーボウルが地元ミネソタで行われるということ。
どのチームの誰もが夢見る『おらがホームでスーパーボウル』
その夢が見られるのは、
今年はバイキングスだけ。

試合はその夢を手放す寸前で、
まさかのタッチダウンパスが出て引き戻すという、
奇跡としか言いようのないスリリングな展開でした。

フットボールの神様は、
今年はミネソタの地にいるのかもしれません。

それにしてもこの試合、
凄いを通り越して、
震えが来るような試合でしたね。


試合は前半、
バイキングスが一方的に攻めて17-0とリードして折り返しました。

しかし後半、
息を吹き返したセインツの『殿堂入り間違いなし』のベテランQB・ブリーズが、
投げまくって試合の流れを引き戻します。

20-14と6点差に迫って第4Qの残りは5分。
そこから、
この試合のドラマの幕が開きました。

セインツ守備陣が踏ん張ってバイキングスをパントに追い込むと、
そのパントをスペシャルチーム陣が見事なブロック。
相手陣からの攻撃を迎えます。

するとそこは”レジェンドQB”ブリーズ。
あっという間に見事なTDパスを通して逆転。
21-20と今度はセインツがリードを奪い、
残り3分を迎えました。

負けられないバイキングスは、
ここから反撃。

見事な攻撃で相手陣に入り、
FGが決まって再逆転の23-21。
誰もがまず、
ここで勝負は決まったと思ったことでしょう。

しかしここから、
またセインツが反撃。

残り45秒、
センターライン付近、4ダウン10という絶体絶命のピンチから、
またもQBブリーズが”神がかり的な”パスを通してFGレンジまでボールを持っていくスーパープレー。
攻めるセインツのファンも、
守バイキングスのファンも、
もう祈るような気持ちで1プレー、1プレーを凝視する様子が何度も画面に映り、
【フットボールで最も面白い場面】
が何度も続きました。

微妙なパスキャッチも続いて、
守るバイキングスはHCが2度判定に異議を申し立てる”チャレンジ”を行うもいずれも失敗。
ということで、
バイキングスは結果的に、
こういうシーンでは非常に大事なタイムアウトを2つ使い切ってしまうということになり、
ますます追い詰められてしまうことになりました。

最後に残り27秒でセインツのFGが決まり、
再々逆転で24-23.

その瞬間、
セインツのベンチには笑顔があふれ、
ハイタッチ、ハグなど『勝利のセレブレーション』が始まりました。

ワタシも『決まったな』という感じで見ていましたが、
『地元でのスーパーボウル』をあきらめきれない満員のミネソタのファンとバイキングの選手たち。
彼らは『最後の奇跡』に賭けていました。


残り25秒、自陣20yからのドライブ、タイムアウト1つ。。。。。。

この状況で、
どうやって逆転するんだ。。。。。
という絶望的な状況でした。

『2回ロングパスを通して敵陣35y付近まで来て、最後はFGで・・・・』
それが残された唯一の希望だったと思います。

3つのプレーが進み、
状況は『バイキングス陣内39y、3ダウン10、残り10秒、タイムアウトなし』。
FGを狙うにも、25yも遠すぎる。


ヘルメイリーパスを投げるにも遠すぎて無理、
『もう手はないな・・・・・』
という中、
まさに”今季最後のプレー”になるであろう中でバイキングスQBキーナムの放ったパスは。。。。。。。。。


セインツ陣35y付近でWRディッグスの手に。
そして、
それを取ったディッグスは、
ディフェンスを振り切り、
エンドゾーンへ、走る、走る、走る!!!!!!


まさかまさかの、
最終プレーでの大逆転61ヤード”サヨナラ”タッチダウンパス。

ディッグスがエンドゾーンを超えた時、
時計は『0秒』を指していました。


こんな。。。。

こんな結末って、
本当にあるのでしょうか。

さんざんフットボールを見てきた人たちでも、
こんな結末は、
見たことないんじゃないでしょうかね。
しかもNFLのプレーオフで。


ヘルメイリーがキャッチされて逆転……というなら見たこともありますが、
そのあと35y走り切るなんて。。。。。。


あ然、茫然、慄然。。。。。。


しばらく頭の中が真っ白になってしまいました。
それほどの『フットボール史に残る』プレーでしたね。

実況のアナウンサーも、
『アンビリーバボ―』
連発でした。


勝ったバイキングス。

なにやら、
今年の『奇跡のチーム』の匂い、
漂ってきましたよ。。。

初めてのスーパーボウル制覇、
しかも誰もが望む「地元開催のスーパーボウルで」、
なおかつ『奇跡の連続で』。。。。

いや~
目が離せなくなってきました。


NFCチャンピオンシップは今週末。
バイキングスの相手はイーグルス。
イーグルスは何と言ってもMVP級の活躍をしたエースQB・ウェンツを負傷で欠いているので、
バイキングス有利なのではと思っています。

一方のAFCは、
やっぱり連覇を狙うペイトリオッツだろうなあ。。。。。
スティーラーズも負けちゃったし。


まあ、今年のプレーオフ。

ワタシが推していたLAラムズは、
ワイルドカード・プレーオフであっという間に負けちゃって失意のどん底に落ちていましたが、
バイキングスを応援するぞ~~ということで、
また熱くなっています。

まあ、
NFLは毎年そうですよ。

自分の応援するチームがスーパーボウルに出場することなんてほとんどないから、
結局「どっか他のチーム」を応援して、
スーパーボウルを楽しむってことですよ、長年。

さあ、面白くなってきたぞ。
しばらくはNFLに集中だ~!


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