アメリカ4大スポーツはどうなってるの？ ①ＮＦＬ

秋も深まりを見せ、
アメリカのスポーツシーンは、
ＭＬＢが終了したほかは、
4大スポーツのうち3つが開幕して、
毎日ファンを楽しませてくれています。

アメリカ人のスポーツ好きの話を聞いていると、
『オレはこのスポーツだけしか見ない』
という人は少なく、
4大スポーツのうち少なくとも2つ、
多い人はすべてに興味津々です。

その中でも特にＮＦＬは別格。

『スポーツには全く興味がない』
という人以外では、
ほぼ100%近くの人たちが見るのではないかと思われるスーパーボウルを目指して、
また今年も熱き戦いが繰り広げられています。

ＮＦＬのシーズンは16試合。
この16試合を、
ＡＦＣ／ＮＦＣ各カンファレンスで4地区づつに分け、
各地区の優勝チームと、
2位以下で成績の良かったワイルドカードのチームがプレーオフに進出。

年明けからこのプレーオフが始まり、
2月第１週のスーパーボウルへと向かっていきます。

昨年は激闘の末ボルティモア・レイブンズがサンフランシスコ・４９ersを破ってロンバルディー・トロフィーを獲得。

しかし他のスポーツとは違って、
戦力の均衡が適正にはかられているＮＦＬの世界。

優勝チームは、
その翌年には高額のサラリーとなった選手を手放さなければならないため（サラリーキャップが設けられているため）、
翌年もその力を維持していくことが難しくなってくるというジレンマに悩まされることになります。

昨年優勝のレイブンズもご多分に漏れず、
今季は開幕から苦しんで現在５勝６敗。

プレーオフ出場には、
限りなく赤に近い黄色信号が灯っています。

４９ersは健闘していますが、
それでも地区２位で、
ワイルドカードのキップを掴み取るために必死になっているといったところでしょうか。


ＡＦＣでは、
西地区のデンバー・ブロンコスとカンサスシティー・チーフスが開幕から絶好調。
先々週に【直接対決第１弾】がデンバーで行われ、
大黒柱のマニングの活躍もあり、
ブロンコスがここまで全勝だったチーフスに勝ち、
９勝１敗と首位に並びました。

デンバーのスーパースター、Ｐ．マニングは、
今季は彼の輝かしいフットボール歴の中でも『キャリア・ハイ』を更新するようなものすごい成績を残しています。

１試合の平均パスヤードがここまで３３８．４ヤード。
レーティングが１１４．５。

まさに『突き抜けた』『誰も触ることのできない領域』まで踏み込むような、
超絶の記録を残し続けています。

しかしそのブロンコスも先週、
２４-０という楽勝ムードの試合を、
Ｔ．ブレイディ率いる強豪、ペイトリオッツに大逆転され落とし、
２敗となってしまいました。


対するチーフスは守備の固さを軸に開幕９連勝を続けてきましたが、
デンバーに敗れて連勝が止まると、
翌週も今季苦しみ続けているチャージャーズにまさか、まさかの敗戦を喫して９勝２敗。
はっきりとその勢いに陰りが見えてきました。

優勝争いはあと５週。

そして今週末、
この両チームの【直接対決第２弾】が、
今度は場所をカンサスに移して行われます。

特にチーフスにとっては完全な正念場。
ここで敗れるようだとズルズルと後退していく可能性は大なので、
踏ん張りたいところですね。

ＡＦＣでは、
そのブロンコスに奇跡の逆転勝ちをしたペイトリオッツが８勝３敗と差を詰め、
トップシードを狙います。

しかし懸念材料は、
今季不調のＱＢ、ブレイディ。

彼の完全復調なしには、
スーパーボウルへの道は切り開いていけないでしょうから、
先週の【大爆発】を受けて、
復調への期待をしたいところです。


ＮＦＣでは、
西地区のシーホークスが、
１０勝１敗と好調をキープしています。

リンチのランを中心にしたボールコントロールオフェンスとリーグ屈指の堅い守備で、
相手に攻撃の時間を与えない戦術が功を奏しています。

追っていくのは９勝２敗のセインツ。

こちらも相変わらず安定感抜群のＱＢブリーズのパスと堅い守備は健在です。

その両者、
こちらも今週末に直接対決を行います。

両チームともに第１シード獲得のために負けられないという以上に、
同地区のライバルが鋭く追ってきているため、
これを蹴散らしておく必要もあり、
まさに【ＭＵＳＴ　ＷＩＮ】の状況に変わりはありません。


ＡＦＣ、ＮＦＣ共に、
今季の大一番が行われる今週末。

いよいよシーズンも残り１か月となり、
目が離せなくなってきました。


ワタシの望みとしては、
スーパーボウルは西地区対決のブロンコスvsシーホークスか、
スーパーＱＢ対決となるブロンコスvsセインツ
ですかね。


これから見始めても十分にシーズンを堪能できるＮＦＬ。

心躍る季節です。