もうそろそろ、
日本チームのメダルも打ち止めだなあと思っていたら、
なんのなんの。
昨日は夕方から、
ものすごいシーンばかりが展開されて、
まさに感激の行ったり来たりでした。
なんといってもスピードスケートの女子1000m。
2日前にあんなことがあったとは思えない(いやっ、あったからなのかも・・・・)高木美帆選手の気合の入って集中した顔がレース前から見られて、
ワタシの”予感”では「こりゃ、行けるぞ!」なんてことを感じていましたが。。。。
スタートの一歩目からもう、
素晴らしい「世界一」のレースでしたね。
スタートも素晴らしければコーナーリングも素晴らしい。
速さも落ちなければ、スタミナも最後まで十分。
まさに「やり切った~~~」というレースで、
ダントツのトップに立つと、
最終組のアメリカの世界記録保持者は動きに固さがみられて伸びず。
もう2周目に入った瞬間に、
勝利が確信できました。
その瞬間、
彼女がやっとほっとした顔を見せてくれて、
「ああっ素晴らしい金メダルだ」
という事が実感できました。
それにしても、
本当に気持ちが強い選手で、
「おっとこまえ」な選手ですね~~。
おめでと~~~!!!
同じレースに参戦して、
残念ながらメダル争いには絡めなかった小平選手は、
レース後のインタビューが、
すごく印象に残りました。
超一流選手ならではの、
自分のやってきたことに間違いはないという決意と自信みたいなものがうかがえて、
無念を押し殺しながらこういう気持ちを言葉にできるアスリートって、
すごいなあと改めて感じました。
前回の冬季五輪の前から日本チームを引っ張ってきた二人の天才アスリート。
その素晴らしさを、
この地でもまた存分にワタシ達に見せてくれました。
さて、
昨日はこの感激のレースだけではありませんでした。
まずはカーリング。
ちょうど実況動画を開いた時には第8(?)エンド。
1点差で劣勢のロコソラーレ、
しかしまだまだ逆転のチャンスありと思っていたら、
最後の一投でスイスが見事な一撃を決めて3点を奪取。
1失点の2点差で終盤を迎えるものと思って眺めていたワタシは、
あぜん、ボーゼン。
実はその後、
同時進行の試合の経過を見て、
イギリス、カナダがリード、韓国も逆転可能なんてのを確認して、
ほかの競技にチャンネルを変えてしまっていました。
しか~し、
しばらくして速報が出て、
なんとなんと、逆転で準決勝進出を決めたというではありませんか。
手元の競技速報を見ても、
何がどうなって日本が勝ち残ったのか確認できませんでしたが、
とりあえず韓国が敗れて3チームの争いとなり、
この3チームは直接対決では各チームとも1勝1敗の3すくみ。
そしてなんだかサッカーのPKかホッケーのPSのような、
そんなルールで日本は3チーム中2番目に残ったという事でした。
あとでインタビュー中の模様を見ましたが、
彼女らは大喜びで、
その嬉しそうな姿を見ただけで「満足、満足」って感じでした。
さあ、
4強まで上がってきて、
準決勝は強豪のスイスとの再戦。
確かにものすごく強いと思いますが、
ホッケーのように「勝つのははまず不可能」ってことでもないでしょうから、
ぜひ頑張ってほしいと思います。
あと2試合。
最後まで死力を尽くして、
そして笑顔でこの大会を締めくくってください。
期待しています。
そしてその後はノルディックの男子複合団体。
日本得意のジャンプでトップに立てれば・・・・・
と思っていたら4位。
僅差とはいえ、
1-3位はオーストリア、ノルウェー、ドイツ。
名うての距離大国ばかりで、
ワタシもさすがに「あ~あ、こりゃあかんわ」
って感じになりましたが、
後半の距離が始まって「およよ・・・これはひょっとして」。
もともと力のある渡部暁斗が粘るのはわかりますが、
他の3人がホント最高によく頑張ってくれました。
ベテラン永井がよくつないで、
最後は若い山本へ。
山本選手、
どうしても個人ノーマルヒルでのあの抜かれっぷりが頭にあったため、
「最後は厳しいだろうなあ」
なんて思っていましたが。。。。。。
最後にオーストリアを引き離して、
あのドイツのガイガーさんと一騎打ちになった時は、
思わず「行け~~~っ!」と声が出てしまいました。
見事な銅メダル。
あの長野五輪の前、リレハンメル以来の事なんですね。
長かったなあ。
90年代の初頭は、
荻原健司という輝ける才能が引っ張る男子複合は、
団体では常にトップを争う存在でしたが、
その「日本1強」は欧州列強の「日本に不利なルール改正」の頻発により崩れ、
それ以来表彰台に上がることはなかったんですね。
まあ、
複合競技は競技人口も限られますから、
どういった才能がその時代にその競技に集まるかってことが、
成否を分けるってこともありますからね。
それにしても、
複合のオリンピアンはほぼ早稲田のスキー部出身という事で、
伝統は生きていました。
そして夜の女子フィギュアのフリー。
坂本選手を挟んでのロシアの二人の選手、
ま~超絶でしたね。
見ていても「すんげ~」という言葉しか出ないような演技。
「あんだけ飛ばなきゃ、ダメなんだあ」
という異次元感の中で、
日本の坂本選手がそれとは真逆の、
「フィギュアの美」を体現してくれる演技。
凄みはないものの、
キラッと光る演技で、
見事に逆転での銅メダルを獲得しました。
最終滑走の選手は、
いろいろと雑音も入って競技に集中できなかったのでしょうね。
今後に禍根を残す女子フリーでした。
ということで、
昨日は日本のチームにとって、
本当に素晴らしい1日となりました。
キーワードは「逆転」ですかね。
どの競技も見ていてハラハラ、ドキドキ。
またもオリンピックのだいご味を味わわせてもらいました。
さあ、残りも少なくなってきました。
最後の最後まで、
このドキドキが続きますように。
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