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第97回選抜高校野球大会 戦力分析

2025年02月22日 | 高校野球

第97回選抜高校野球大会の戦力分析です。

昨年は2年生の2枚看板の投手力を前面に打ち出した健大高崎が、うれしい甲子園初優勝を飾りました。
これで2年連続の関東勢の優勝。しかし夏の大会では、京都国際がこちらも2枚看板の投手力で怒涛の進撃。
初優勝を飾りました。
いずれの優勝も、大阪桐蔭をはじめとする「高校野球のトップ校」ではなく、
これまでなかなか甲子園で戦績を残すことができなかった学校が壁を破っての栄冠でした。

さて、今年は97回大会です。
昨年から”飛ばない”新基準のバットを使っての高校野球に変更が行われ、
これまでの大会とはその景色が一変しました。
特に長打がなかなか出なくなったというのが顕著な変化で、
これからはしっかりと守りを固めたチームが上位まで上がっていくのがスタンダードとなってきそうな気配も漂います。

高校野球は、金属バットが採用された1974年まで戻って、
新たな戦略作りを進めなければならないという事なのかもしれません。

しかしながら、
昨年の大会はまだ模索段階という面も多く、
非常に小技がうまいとか、非常に走塁が秀でているとか、
そんな特徴を持ったチームは現れなかったというのがワタシの印象です。

今年は、果たしてそんな「スモールベースボールに特化した」学校が現れるのでしょうか。
それとも、あくまでも打力で突き進むチームが出るのか。
なんだかとても興味深い大会になりそうですね。

それでは出場32校の、戦力分析です。


≪第97回選抜高校野球記念大会≫

【出場校戦力診断】

北海道・東北(4校)   投   攻   守  総合 ランク 
東海大札幌 (7)      85  80  80  80  B 
矢吹、高橋の左右の2枚看板は強力。打線はそこそこ打てば勝利見えるが、そこまで底上げできてくるか。
聖光学院  (7)   80  85  80    80  B  
仙台育英、青森山田を接戦で破り、勝負強さが光る。全体の戦力底上げで、8強の一角を狙う。
青森山田  (4)   85  85     85    85  B+
新チームで時間がない中で勝ち上がり連続の春。5人の旧チームからのレギュラー擁し、スケール大きい野球は健在。    
花巻東   (5)   80  80     85    80  B-
投手陣は2枚看板だが、大事な試合で秋は抑えられなかったのが気にかかる。打線はまだまだ発展途上だ。


関東・東京(7校)    投      攻     守   総合 ランク  
横 浜   (17)    95  85  90  90  A+ 
奥村・小田の投手陣は超戦力充実。秋は火を噴かなかった打線がどこまで整備できているかが優勝へのカギ。
健大高崎    (8)   90  85  90  90  A 
佐藤を欠くも、石垣・下重の2枚看板は強力。打線は小粒になったものの、得点力は依然として高い。
浦和実     (初)   80  80  80  80  B- 
軟投派左腕のエース石戸を軸に守り切る野球。展開がはまれば、初の甲子園で1勝を挙げるチャンスも。
千葉黎明     (初)     75  80  80  80  C+
甲子園経験校を8試合連続で破る快進撃の秋。接戦は絶対に落とさない勝負強さを支えるのは、チームの和。
山梨学院         (8)      80  85  80  80  B- 
攻撃力は昨春よりも上で、8強以上狙える戦力はある。カギは秋安定感を見せられなかった投手陣の整備。
二松学舎大付  (8)   80  85  85  85  B 
強打は健在。出場校最多の新チーム72試合の経験はダテではない。上位進出には、好投手の攻略と投手陣の粘り。
早稲田実        (22)   85  80  80  80  B-
夏春連続だけに、秋はチーム作りに苦労した。球威のあるエース中村は、制球力がどこまで備わっているか。


東海・北信越(5校)   投   攻    守  総合 ランク  
大垣日大         (6)    80  85  90  85  B 
攻守にスケール感はないが、しっかり伝統は受け継がれて負けにくいチーム。8強以上狙う。
常葉大菊川   (6)   80  90  80  80  B-
強打で粉砕する打力のチーム。投手陣は継投に頼らざるを得ないが、ズバッと決まると勝利を手繰り寄せられる。
至学館     (2)   85  80  80  80  C+  
抜群の安定感誇るエース尾崎。打線は大物うちはいないが、しっかりと上位が塁に出て還すオーソドックスな野球。
敦賀気比       (12)  85  90  90  90  A 
圧倒的な打力に自信あり。特に後半になればなるほどその威力を発揮。負けにくい逆転の気比の源に。
日本航空石川  (4)   80  85  85  80  B  
2年連続の春。昨年は震災で十分に練習を積めず敗退したが、今年はしっかりとした練習の成果を出したい。


近畿(6校)      投    攻     守   総合  ランク 
東洋大姫路  (9) 95  90  95  95   A+
狙いは春初制覇ただ一つ。大エースの阪下は球に力があり、抜群の安定感。秋は53試合でわずか2敗の大進撃。
智弁和歌山 (16)    90  90  85  90  A 
こちらも狙いは選抜制覇一本。投手力を中心としたニュー智和歌の戦い方で、圧倒的なVを狙っている。
天 理   (27)    85  90  85  85  B+ 
強力打線と安定した投手力。勝てる要素満載のチームで、2度目の選抜制覇を狙う。波に乗れば十分に可能だ。
市和歌山   (9)    80  80  80  80  B- 
エース土井は制球力に優れる。打線はどこからでも得点を奪える切れ目のない打線。目標は2勝。
滋賀学園   (3) 85    85  80  85   B
夏の選手権の鮮烈な印象からは、秋の戦いぶりはやや後退かとみられたが、あの大阪桐蔭を破り一躍またその名を上げる。
滋賀短大付  (初) 80  80  80  80   B- 
履正社を抑えきったエース桜本に期待。初めての甲子園で、平常心で戦えるかもひとつのカギか。



中国・四国(4校)
    投    攻   守   総合 ランク 
広島商   (23)  85  85  90  85  B+ 
秋は5点取って3点以内に抑える野球で快進撃。スターはいないが、堅実な広商野球ができれば、甲子園でも浮上できる。
米子松蔭   (2)  80  75  80  75  C 
小さなエース・新里を擁して接戦を勝ち切る野球。試合の主導権を握り、あれよあれよと逃げ切るのが18番。
明徳義塾  (21)    90  85  95  90  A- 
智将・馬淵監督が優勝を狙える戦力と位置付けるチーム。エース池崎の存在が大きく、守り切って甲子園に凱歌を上げる。
高松商   (29)    85  85  90  85  B+ 
戦力的には中四国随一の力を持つ。秋は本領発揮できなかった投手陣のポテンシャルが高く、イッキの浮上も十分に狙える。


九州(4校)       投   攻    守  総合 ランク 
沖縄尚学           (8)     85  85  85  85  B+ 
2年生で組む投手陣のレベルは高い。さらに攻撃力も魅力で、過去のチームと比べてもそん色ない力はある。
エナジック       (初)     85    85  80  85  B 
今大会注目度No1のチーム。魅惑のノーサイン野球は、どこまで機能するのか。新たな高校野球の勢力として、注目度は高い。
西日本短大付   (2)     85  85  80  85  B  
昨夏甲子園で2勝し、チームは覚醒した。今年はより大型になり、全国で上位に進出するきっかけをつかむ。
柳ヶ浦              (3)     80  75  80  75  C+ 
20年ぶりの春に沸く。地力はまだまだだが、粘り強い野球を推進し、復活の1勝を狙う。


21世紀枠(2校)       投      攻     守      総合    ランク 
横浜清陵(関東・神奈川)(初)75     65  70  70  D  
元東海大相模の野原監督に率いられ初の甲子園。粘って四球を選び、そこから攻撃の糸口をつかむ。
壱 岐(九州・長崎)  (初)80     70  75  75  C-  
離島からの甲子園。自慢は結束の強さと粘り腰。秋公式戦無四球だったエース軸に、しっかり守って勝機をつかみたい。



次回は、大会の展望です。


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