≪第96回全国高校野球選手権≫
【準々決勝】
第1試合 沖縄尚学(沖縄) 三重(三重)
沖縄尚学の山城の出来がカギ。三重は得意の接戦に持ち込み、好機に一本出るか。
沖縄尚学のエース、山城と三重の打線との相性がどうかというのが最も注目される点。山城は二松学舎戦では13安打と打ち込まれたものの、ここという時には外角の低めに素晴らしい速球を投げ込みピンチを切り抜けていた。春からは明らかに成長している点だ。この外角低めに三重の打者がどう対応していくかが焦点。三重の打線は初戦からここぞという時にしぶとさを見せており、集中力も満点。この対決で三重が5点取れるようだと、勝利にグッと近づくはず。沖縄尚学は3点から4点の勝負に持ち込みたい。三重のエース今井はやや球が高めに浮くのと置きにいく球が目立つ。これを痛打されると苦しいピッチングを強いられるが、どうか。
第2試合 敦賀気比(福井) 八戸学院光星(青森)
ノリに乗る敦賀気比の打線。光星は後半勝負に持ち込めるか。
今大会でのチーム力の充実度では、圧倒的に敦賀気比に分があるように見える。春日部共栄、盛岡大付といったいやな相手を一蹴した驚異の打線は、3試合で50安打を超える乱れ打ち。八戸学院光星としては、ここ2試合で頑張りを見せたエースの中川の低めに球を集める投球に賭ける。安定感では今大会でも出色の中川の投球に敦賀気比打線がどう対処していくのか。光星は打線も今ひとつ調子が出ていないものの、いつ目覚めるかわからない潜在能力を秘めており、このあたりは敦賀気比も警戒しているところだろう。敦賀気比は前半から活発な打線で勝負をかけて一気に決めたい。対する光星は、なんとか中川で持ちこたえて得意の後半勝負だ。
第3試合 健大高崎(群馬) 大阪桐蔭(大阪)
健大高崎の『機動破壊』が大阪桐蔭に通用するか?! 焦点はその一点。
過去3試合で22盗塁と、標榜する『機動破壊』が甲子園で炸裂する健大高崎だが、一昨年のセンバツで大阪桐蔭と対戦した時は研究し尽くされて盗塁はなしに終わり、その結果1点差で敗れ去った。その過去の経験があるからこそ、今大会でのこの対戦は本当に注目される一戦となった。攻守に本当にレベルの高い大阪桐蔭は、これまでのチームの様にそう簡単に盗塁を許すことはないと思われるが、その間隙をぬって健大高崎がどう攻撃を仕掛けていくのか。攻守の力関係で行くと大阪桐蔭が1枚上の印象だけに、健大高崎としてはこの機動破壊が機能しないと苦戦は必至。しかし機能するようだと、大阪桐蔭とてそう簡単に勝つことは出来ない相手だろう。いずれにしても、優勝争いに大きな意味合いを持つ一戦であることは間違いない。一昨年優勝の大阪代表・大阪桐蔭か、昨年優勝の群馬代表・健大高崎か。
第4試合 日本文理(新潟) 聖光学院(福島)
スケール大きい”正統派”日本文理に、聖光学院は”スモールベースボール”で対抗。
日本文理は、剛腕・飯塚と強打という、力で相手を圧倒する戦い方で勝ち進んできた。そのパワフルな打撃が本領を発揮しつつあり、チーム力はピークを迎えている。心配があるとすれば飯塚が連投だというところ。昨日の後半やや球を揃えすぎたところを連打で得点されており、疲れの残る今日の投球はやや心配が伴う。対する聖光学院は、1回戦からずっと複数の投手が上手く失点を抑え、ロースコアのゲームに持ち込んでいる。その”野球力”では8強の中でも1・2を争う。今日もその展開に持ち込んでいけるか。昨日3回1/3の投球のみのエース・船迫が万全の状態で登場するようだと、強打の日本文理と言えどもなかなか捕まえられないはず。いずれにしても、自分たちの展開に持ち込めるかどうかが、両チームにとって大きい。
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