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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲九州場所総括 鶴竜が見事な相撲っぷりでV 稀勢の里は”名大関”を目指せ

2016年11月28日 | 相撲

今年の九州場所。

中盤は横綱・大関に加え新入幕力士も絡み、
稀に見る大混戦になるか・・・・と思われました。

しかしそれは、
トップを走る鶴竜が『いずれは星を落とすだろう』との予断に満ちた予測。

今場所の鶴竜は、
最後まで堂々とした横綱相撲を取り切り、
見事に14勝1敗で優勝を飾りました。

途中まで並走していた休場明けの白鵬と、
まだけがの状態が万全ではない日馬富士の両横綱は、
今場所はさすがに追っていく迫力がなく終盤に後退。

3横綱を破り『もしやっ』と期待を抱かせた稀勢の里は、
あっけなく13日目に後退しました。

今場所の鶴竜は、
早さとうまさを兼ね備えた、
堂々の横綱相撲を取り切った印象で、
大いに株を上げましたね。

いよいよ横綱での本格化の季節を迎えるのかもしれません。

来場所以降も、
大いに期待が持てる『業師横綱』です。

白鵬は全休明けの場所にしては前半戦でその影響を感じさせませんでしたが、
後半はやはり疲れもあったのか失速しました。
しかしながら今場所は物議をかもすような相撲は一番もなし。
『絶対王者』から『一横綱』にその立ち位置が変わりそうな予兆もありますが、
まだまだ俺のことはぬかせんぞという気迫で来年も君臨し続けると思います。

日馬富士は、
なんといってもケガ。
これさえなく80~90%ぐらいの体調で土俵に上がることさえできれば、
その速さに対抗できる力士はいないと思うので、
体調を万全にして元気な姿を見せ続けてほしいと思います。

昨年に続いて、
今年も3横綱それぞれが優勝を果たし、
いい1年だったと思いますね。

そして今年は、
待望の日本人大関にも、
琴奨菊と豪栄道が優勝に輝きました。

大相撲が『群雄割拠』の時代に突入してきたことが、
最近の相撲人気に拍車をかけている気がしますね。

今場所は豪栄道が綱とりに挑みましたが、
9勝6敗と厚い壁に跳ね返されました。

特に残り3日間、
横綱との3連戦には完全に力負けの3連敗を喫し、
『まだまだ顔じゃない』
ということを突き付けられたようでした。

しかしながら、
今年の秋口までと比較して、
この2場所は『上(横綱)を狙っていける逸材』であることを改めて感じさせてくれる相撲っぷりで、
今後に期待を持たせてくれる取り口でした。

だがこの豪栄道にしてもすでに三十路を超え、
お世辞にも『若手』と冠が付くような年齢ではありません。
琴奨菊も32歳、稀勢の里も30歳です。

相撲を見ている人は、
モンゴルの3人の横綱、
特に白鵬は『ずっと年齢が上』のように見えているかもしれませんが、
その白鵬は31歳です。
今場所優勝の鶴竜が同じく31歳、日馬富士は32歳。

ということは、
モンゴル人横綱3人と、
日本人大関3人は全くの同世代。

中堅からベテランの域に達しようかという年齢です。

なんだか報道を見ていると、
白鵬は『衰えが見え始めた・・・・』なんていう報道があると思えば、
稀勢の里や豪栄道は、あたかも『若手』みたいに報じられていますが、
まったくそうではないんですよね。

ということは、
豪栄道にも稀勢の里にも、
そして琴奨菊にも、
上(横綱)を狙うんであれば、
もうあまりボヤボヤと足踏みをしている時間はないということです。


足踏み。。。。。。

稀勢の里は、
今場所もその”足踏み”をしてしまいました。

3横綱を力で破り、
一瞬初賜杯への期待を大きく膨らませたものの、
翌日に平幕の栃ノ心にあっさりと敗れてあっという間にその期待はしぼんでしまいました。

『また、キセキセ詐欺にやられちまったよ~』

世間からはこんな風に揶揄されていましたが、
ちょっと世間の期待が出たらすぐに委縮してしまうという彼のマインドは、
こりゃ重症ですね。。。。。


『いったいどうすればいいか・・・・・』

なんだかしばらく考えてしまって、
こんなのがいいんじゃないかと思いつきました。


それは。。。


稀勢の里の頭から完全に『横綱』というのを消し去るというもの。

優勝しようが好成績を残そうが、
横綱なんて言う地位は大相撲にはないと思い込んで、
『この大関を極める』ということで、
一番一番に臨んでいくというもの。

一番に向ける気迫は、
今場所の玉鷲とか嘉風とか、
そういう力士の『一番一番』を見習ったらいいのではと思いますね。

横綱というもんがなきゃ、
稀勢の里もちょっとは落ち着いて、
相撲を取れるんじゃないかなあ。。。。。

『おいらは名大関になる』

これが彼の生きる道!!!!

そうすれば自ずと、
黙っていても向こうから近づいてきてくれますよ。

まあ、それはそれとして、
相撲の面白さを発見できる、
角界にとってはいい一年だったのではないかと感じる2016年でした。

来年はさらに、
どの場所も誰が優勝するか全くわからないという”大相撲戦国時代”を期待して、
今年の大相撲も締めといたします。


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