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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲九州場所千秋楽  琴櫻、念願の初優勝成る!

2024年11月25日 | 相撲

大相撲、
1年納めの九州場所は、
大関ふたりの楽日、結びの同星決戦でした。

かたや初優勝を狙う東大関・琴櫻、
こなた大関昇進後初、2度目の優勝を狙う西大関・豊昇龍。

両者とも今場所は安定した相撲を見せての13勝1敗。
どちらが勝つともわからない拮抗した実力の二人が、
結びの土俵で相まみえました。

攻めの豊昇龍に守りの琴櫻、
ワタシには今場所の二人はそう見えていました。

立ち合いの当たりを改善し、
投げにこだわることなくグイグイと攻めていく豊昇龍は、
完全に一皮むけたような相撲を取り続けた今場所でした。

一方の琴櫻は、
落ち着いて土俵を務め、
相手のどんな攻めにもどっしりと構えて対応する、
いわゆる「後の先」の相撲の入り口に立ったような、
安定感抜群の相撲を見せていました。

この大一番。

まずは豊昇龍が今場所のいつもの相撲通り、
鋭く当たっていき、
琴櫻の態勢を崩そうと突きを見せます。

しかしこの立ち合いにも全くひるまない琴櫻。
すると豊昇龍は上手を取って、
得意の投げを打ちます。

しかしこれも琴櫻、
よくこらえて土俵の中央へ。

するとこの攻防の後、
休んではならぬと攻め立てようとした豊昇龍の足が滑り、
そこを琴櫻がすかさず叩いて、
豊昇龍の体はばったりと中央付近で土俵に這う事となりました。

琴櫻の、
見事な初優勝でした。

祖父に先代横綱の琴櫻、
父に師匠で元関脇琴の若を持つサラブレッドの琴櫻。

体も角界でも屈指の大きさを誇り、
順調に出世の階段を上がり大関を張りましたが、
唯一なかったのが優勝。

早く賜杯を抱きたいというのが、
琴櫻、そして師匠や部屋の悲願でしたね。

先場所までは押し込まれるとどっしりしたところが消え、
何かバタバタという相撲になってしまっていましたが、
今場所はそれが改善され、
安定感が抜群でした。

この「守りの安定感」があれば、
これから先、
もし横綱に上がっても、
しっかりとした相撲が取れるのではないかと思います。
期待は大きいですね。

さて、
これで来場所は、
ファンのみならず角界待望の、
「綱とり場所」となります。

それも琴櫻だけではなく、
豊昇龍も同時に。

来年は初場所から、
相撲が大いに盛り上がりそうですね。


それにしても、
今場所の大関ふたりの相撲は見事でした。

これぞ出場最高位の力士だなあ・・・・・・
と、
何度もうなるような相撲を見せてくれましたね。

是非とも来場所横綱への道を、
切り開いてほしいです。

琴櫻は、
悲願の初優勝という事で、
タニマチや後援会、その他マスコミなどからも、
引く手あまたになると思いますが、
どうか来場所を見据えて、
相撲に集中できる環境を整えてほしいと思います。

師匠、頼みますよ。

しっかり調整が出来さえすれば、
横綱は向こうから近づいてくるんじゃないか?
そんな風に思います。


さて今場所。

大関ふたりの力が抜けていて、
最近トレンドの「関脇以下の力士が引っ張る」展開とはなりませんでした。

そんな中で、
ワタシが推していた大波兄弟、
小結の兄・若元春、2枚目の弟・若隆景が、
ともに二けたの勝ち星を挙げたのはうれしいことでした。

ふたりとも来場所から、
夢の大関昇進に向かって、
更に一つ実力を上げていってほしいところです。

先場所三役から落ちた阿炎も、
今場所は殊勲賞を受賞する活躍で11勝、
三役再昇進が見えてきました。

隆の勝は11勝。
名古屋に続き、
優勝争いに顔を出して土俵を盛り上げてくれましたね。

再入幕の尊富士も、
まだまだ本調子ではないかなあと思わなくもありませんでしたが、
しっかりと勝ちが先行して二けたの10勝。

大ベテランの玉鷲は11枚目で勝ち越しを決めて健在を強くアピール。
同じく大ベテランの宝富士も、勝ち越しを決めてくれました。
再入幕の千代翔馬も11勝と初めての二けた勝利を挙げ、
ベテラン勢の踏ん張りが土俵を盛り上げましたね。

来場所への幕内/十両の入れ替えは4枠か5枠と思われます。
十両からは来場所、
筆頭で優勝した金峰山をはじめ、
北の若、輝、伯桜鵬、玉正鳳らが上がってくるのではと思われます。


さて、
今年も大相撲が終わりましたね。

最後の九州場所の途中に、
北の富士さんの死去という悲しいニュースも流れました。

大相撲も、
いよいよ新時代を迎えているという事を、
ヒシヒシと感じます。

そんな中で、
チケットは連日の完売。

あの平成の若貴ブーム以来の、
大人気となってきています。

相撲界としては、
とにかく新しい横綱が欲しい、
それに尽きると思います。

やはりワタシもファンとして、
横綱が最低東西に一人ずつ、
出来れば3人から4人、
綱を張ってくれないかなあと考えています。

今の大関3人、
琴櫻、豊昇龍、大の里は、
誰を取ってみても横綱の器を持つ力士ではないかと思います。

特に琴櫻と豊昇龍は、
今場所ガラッとこれまでとは変わった姿を見せて、
今後への期待を抱かせてくれました。

けいこ不足が指摘されていた新大関の大の里は、
その通りの相撲っぷりで今場所は精彩を欠きましたが、
まだまだこれから強くなっていけると思います。

3人がそれぞれ競い合って綱を張ることになれば、
それはもう、
来年の相撲界は、万々歳なんですが、
果たしてどうなっていくことでしょう。

そしてそれを追いかけていく力士も多士済々。
ワタシはその先頭に尊富士が立つのではと思っていますが、
熱海富士、王鵬などは今場所は負け越したものの、
その萌芽を感じさせてくれる相撲を取ってくれていました。

ネクスト大関は、
果たして誰になるでしょうか。

ずっと「大関候補」と言われてきた、
若隆景、大栄翔、若元春らも、
虎視眈々とその座を狙っていると思われます。

そして個人的に気になるのは、
やっぱり「鉄人」玉鷲が来年も元気に、
土俵を務めてくれるかという事。

いつまでも元気に頑張ってほしい。

とにかくそう思っているのですが、
玉鷲の相撲を見ると、
近年はドキドキしちゃっていけませんね。

ということで、
今年も楽しかった大相撲。

1ヶ月しっかり体を休めて、
また来年の春場所で、
素晴らしい相撲を見せてくれることを、
力士の人たちには期待しています。




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