青森山田が圧巻の強さを見せて、
2度目の優勝を飾りました。
青森山田を見ていると、
本当に「強い!」という言葉しか浮かんできませんね。
この試合でも流経大柏のハイプレスを、
フィジカルの強さと技術の確かさで全く機能させず、
中盤を完全に支配して試合を進めていきました。
流経大柏は得意のセットプレーから、
関川のヘッド一閃で先制し、
これをしっかりと守り切るという絶好の試合展開となりましたが、
あれだけ中盤を支配されると青森山田の攻撃をしのぎ切れませんね。
40分に佐々木が見事に抜け出して檀崎にラストパス。
これを檀崎が難なく決めて同点に追いつくと、
後半は「青森山田がいつ決めるか」
という感じの試合展開でしたね。
決勝のゴールは、
バスケスの見事な突破と個人技からグラウンダーのクロスが入り、
これも檀崎が見事に決め切りました。
最後は前がかりになった流経大柏の守備陣を、
一発のキラーパスで”ジョーカー”小松が決めて突き放し、
2度目の栄冠を手にしました。
強豪同士の「最終決戦」に大観衆はわきましたが、
試合は青森山田の強さが際立ったものとなりましたね。
見事としか言いようのない優勝だと思います。
青森山田の試合ぶりを見ていると、
本当に「高いレベルでもまれているんだな」
ということがよくわかる気がします。
身体能力、技術、戦術、層の厚さ・・・・・
すべてに卓越した能力を持つ彼らの栄冠は、
サッカーという不確実性の高い競技においてもこれだけの実績を残せていることから、
本当に必然だったのだなと思います。
高校サッカーは時代によって完全に「流れ」というものがありますが、
今は完全に「青森山田の時代」ということが言えるでしょうね。
首都圏開催になってからは、
帝京・埼玉勢を中心とした「関東の時代」がまずあって、
その後清水東、清水商、東海大一、藤枝東を軸とした「静岡の時代」が続きました。
それに風穴を開けて平成の初期から時代を突っ走ったのが国見、そして東福岡、鹿実の「九州の時代」、
市船、流経柏の千葉勢が軸もくるくると選手権制覇校が変わる「戦国時代」が15年前ぐらいから、
そしてここに来て「青森山田の時代」がやってきましたね。
こう見ると、
高校サッカーもその時代によって、
くるくると「時代の覇者」が変化する、
面白い大会ですね。
それにしても、
1点がとても重いサッカーという競技で、
4000校以上が参加するトーナメント大会を勝ち切るっていうこと、
本当にとても難しいことだと思います。
山の頂点はとんでもなく高い。
しかし鍛えに鍛えて目線が最初からぐっと上がっている青森山田や流経大柏の選手たちにとっては、
見えている景色は違うのでしょうね。
もちろんサッカーを志している選手たちにとって、
この大会だけが目標ではないでしょうが、
まだまだこの高校サッカー選手権も捨てたものではないなあと、
大会終了後にいつも感慨を深くします。
時代を作った青森山田には、
いつも各校が「究極の、倒す目標」でいてほしいと思います。
最後に一つ。
表彰式を見ていて、
日本サッカー協会の田嶋会長が優勝杯を渡し、その傍らには高円宮妃が並んでいるのを見て、
「サッカーはやはりそのあたりのことがしっかりしていて、いいなあ」
という思い、不思議なぐらい強く持ちました。
高校野球は、
優勝旗などは高野連会長やら主催の朝日新聞の社長やら、
このイベントにおんぶにだっこの人たちが渡すんだもんなあ。
その違いをなんだか、
すご~~く感じてしまいました。
まあ、そんなことはどうでもいいけど、
青森山田高校、
ホンモノの強さというものを見せてもらいました。
ありがとう!
そして、おめでとう!!
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