粘菌を見つけるにもなかなかに労力がいる。わたしの主な活動範囲は下記である。
上伊那郡南箕輪村、伊那市、宮田村、駒ヶ根市、飯島町、下伊那郡高森町、松川町、飯田市
それぞれ季節によって粘菌が出現しやすい場所があり、季節によっていろいろとまわっている。
粘菌が好むのは湿った場所。この季節、そんなところに入れば蚊の総攻撃を受ける。それをモノともしない集中力で粘菌を探す。
一枚づつ堆積した葉っぱをめくってゆく(写真あり)。なかなかに大変だが見つけた時の感動はやめられない。
この光景を第三者目線で見てみよう。
オジサンが森の茂みでゴソゴソと割り箸片手に黙々と葉っぱをめくっている。なんだか変な人いると思われても仕方ない。
たまに「何してるのですか?」と不思議そうに尋ねられることがある。
そんな時は笑顔で説明して、ルーペで粘菌を覗いてもらう。そうすると相手にも笑顔の花が咲く。
そして研究室で変形体を数日かけて寒天上に移動させる。寒天を嫌うものもいてキッチンペーパーに移すものもある。
そして不思議なのは、色の同じ変形体でも食の好みが異なることである。
人の好き嫌いと似ているではないか!となんだか親近感が湧いてくる。
そんなことを考えながら粘菌のお世話を毎日続けている。
日々発見の連続である。
研究内容については過去のブログをチェック✅ https://blog.goo.ne.jp/animal_kopro_logia_lab/e/b9eb1b63d4ae48b1de62d665eb2bb61c
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