★ゲットバッカーズ_奪還屋 2002年10月〜2003年9月放送 全49話
原作 青樹佑夜
漫画 綾峰欄人(講談社刊「週刊少年マガジン」連載)
監督 古橋一浩 元永慶一郎
シリーズ構成 面出 明美
キャラクターデザイン 中島敦子
メカニックデザイン 村田俊治
美術監督 柴田千佳子
色彩設計 松本真司
撮影監督 川口正幸
編集 松村正宏
アニメーション制作 スタジオディーン
裏新宿というスラム街を舞台に、
奪られたものは奪り還すという奪還屋「GetBackes(ゲットバッカーズ)の美堂蛮と天野銀次の活躍を描く。
原作は2007年まで8年も続いたという人気作品。
2002年に「あずまんが大王」と「ちょびっツ」という同時期のシリーズを受けるという無謀極まりない状況をなんとか抜け出したと思いきや、この作品が10月からスタートしていたことを今更ながら確認して驚きを隠せません。
そもそもこれまでの手がけた美術の多くが、淡め色彩、まったり系少女マンガ風などで、
いきなり少年漫画の作品の美術がどうして依頼されたのか、こちらの方も謎。
当然監督依頼ではないので、他社に空きがなくて止むを得ず?と思ったりもしましたが、いただいた仕事はそうそうお断りできない立場でしたので、心引き締めてお受けいたしました。
ボードを描いたのは覚えているのですが、#1の背景はもうどのように仕上げたのか・・・
個人外注様を色々探していただいたりしましたが、結構バラバラな上がりになってしまい、最初からこれではまたまたディーンさんにご迷惑おかけしてしまうという恐怖の中で、焦りまくっていたような気がします。
ハードで重厚な背景の世界、まあ、言ってしまえばそれまでの多くの作品にある本流の背景の描き方に戻したので、
スタイルがつかめれば描けないこともないのですが、
この作品の情報量というか、シチュエーション的にかなり厳しかったのはいうまでもありません。
九龍城がモデルという裏新宿にそびえ立つ無限城はじめ、都会の街並から、果ては軍艦島、沖縄、
グランドキャニオンなどの世界遺産や廃墟、残骸、ハイテクメカ施設、あらゆるものを描きこなさなければならない世界でした。
幸いなことに、他社から移籍していた中堅スタッフが、この作品では水を得た魚のごとく、かなりの力量を発揮してくれました。
改めて思い起こすと、彼らの背景技術は、今残された絵を見ても高水準です。
手描き時代の技術がほとんど必要なくなってしまったのは残念ですが
その後デジタルに移行しても活躍していることでしょう。
九龍城というより、都庁が廃墟になったような外観の無限城。
城内には様々な通路や部屋が迷路のように張り巡らされています。全容は不明。
銀次の過去に絡む部屋
雷ハイコンのシーン。デジタルで全て色調整して、ボードはまだプリントアウトして提出していました。
奪還屋が仕事をもらいに集まる喫茶ホンキートンク。アメリカンスタイルの酒場風。
美しい自然景観が出てくるとホッとします。
原作 青樹佑夜
漫画 綾峰欄人(講談社刊「週刊少年マガジン」連載)
監督 古橋一浩 元永慶一郎
シリーズ構成 面出 明美
キャラクターデザイン 中島敦子
メカニックデザイン 村田俊治
美術監督 柴田千佳子
色彩設計 松本真司
撮影監督 川口正幸
編集 松村正宏
アニメーション制作 スタジオディーン
裏新宿というスラム街を舞台に、
奪られたものは奪り還すという奪還屋「GetBackes(ゲットバッカーズ)の美堂蛮と天野銀次の活躍を描く。
原作は2007年まで8年も続いたという人気作品。
2002年に「あずまんが大王」と「ちょびっツ」という同時期のシリーズを受けるという無謀極まりない状況をなんとか抜け出したと思いきや、この作品が10月からスタートしていたことを今更ながら確認して驚きを隠せません。
そもそもこれまでの手がけた美術の多くが、淡め色彩、まったり系少女マンガ風などで、
いきなり少年漫画の作品の美術がどうして依頼されたのか、こちらの方も謎。
当然監督依頼ではないので、他社に空きがなくて止むを得ず?と思ったりもしましたが、いただいた仕事はそうそうお断りできない立場でしたので、心引き締めてお受けいたしました。
ボードを描いたのは覚えているのですが、#1の背景はもうどのように仕上げたのか・・・
個人外注様を色々探していただいたりしましたが、結構バラバラな上がりになってしまい、最初からこれではまたまたディーンさんにご迷惑おかけしてしまうという恐怖の中で、焦りまくっていたような気がします。
ハードで重厚な背景の世界、まあ、言ってしまえばそれまでの多くの作品にある本流の背景の描き方に戻したので、
スタイルがつかめれば描けないこともないのですが、
この作品の情報量というか、シチュエーション的にかなり厳しかったのはいうまでもありません。
九龍城がモデルという裏新宿にそびえ立つ無限城はじめ、都会の街並から、果ては軍艦島、沖縄、
グランドキャニオンなどの世界遺産や廃墟、残骸、ハイテクメカ施設、あらゆるものを描きこなさなければならない世界でした。
幸いなことに、他社から移籍していた中堅スタッフが、この作品では水を得た魚のごとく、かなりの力量を発揮してくれました。
改めて思い起こすと、彼らの背景技術は、今残された絵を見ても高水準です。
手描き時代の技術がほとんど必要なくなってしまったのは残念ですが
その後デジタルに移行しても活躍していることでしょう。
九龍城というより、都庁が廃墟になったような外観の無限城。
城内には様々な通路や部屋が迷路のように張り巡らされています。全容は不明。
銀次の過去に絡む部屋
雷ハイコンのシーン。デジタルで全て色調整して、ボードはまだプリントアウトして提出していました。
奪還屋が仕事をもらいに集まる喫茶ホンキートンク。アメリカンスタイルの酒場風。
美しい自然景観が出てくるとホッとします。