KANON廃園

スタジオカノン21年間の記録

2004年の仕事 こぼれ 〜カオスな爆乳大レース!!

2019年11月26日 | カノンの記録

☆OVA「エイケン エイケンヴより愛をこめて

監督 大畑清隆(前編)、阿蘭墨(C) (後編)

脚本  大久保智康

キャラクターデザイン 石浜真史

作画監督 生黒雄男(前編)、秋島栄太(後編)、寺沢伸介(後編)、トム・コリンズ(後編)

美術監督 柴田千佳子

色彩設定 伊藤由紀子

撮影監督 塩田潤

アニメ制作 J.C.STAFF

前編は2003年6月、後編は1年後の2004年6月に発売されました。

当初は後編も続けて制作の予定でしたが、まあ予定はあくまで予定なのがアニメ界の常識?で、

コンテの遅延など諸般の事情があったわけですが、正直作っている方も忘れていたところに後編の制作となったわけです。

監督の大畑氏は「天使になるもん!」や「あずまんが大王」などの演出でもお馴染みでしたが、

「困った時の大畑さん」と言われていたほど、スケジュールが詰まってどうにもならなくなった時、

止めや兼用カットの多様で作業量を減らしながら味のあるコンテでストーリーをうまくつなげて下さったという印象があります。

この作品では「大畑色」を出すことに少々こだわりすぎたのか、制作側がカオスに落ちてしまった感があります。

色々「誇張」が多い絵柄ではありますが、 まずもって美少女キャラ達はお顔の可愛さに比べて、皆とんでもない超がつく爆乳で、

あられもないポーズで胸と尻を晒し続けることにびっくり。

18禁すれすれの際どいエロをギャグに包みながら、まったり風味に表現しようとしたのかもしれませんが、

ちょっと違和感というか、あんなに胸が大きければさぞや肩が凝るだろうにと余計な心配をしたものです。(笑)

エロのメタファーなのか、バナナの皮ギャグを多用していたのも、ベタすぎることが狙いだったにしろ、ちょっとしつこかったかも。

奇妙なアングル、長回しのカットなどお馴染み演出も満載ですが、これは近年のアニメにも影響を与えています。

さてこの作品は意味があるようでない単なる変態エロギャグアニメなのでしょうか?

昔のフランス映画のような(シュビダバダ〜的な)メロディとともに エロいポーズが思い切りよく描かれて、変態レースがスピーディに展開していきますが、

感想となるとこちらもカオスに陥りそうなので

成績は良いらしいがさえない男と、シャイでピュアな心を持ったヒロインの爽やか学園ドラマ!ということで落着しておきましょう。

舞台となったザッショノ学園の背景も作品のイメージを上品なものに仕上げております。

学園全景  おしゃれなモンサンミッシェル風

 恋人が語らうような東屋も完備

最後は温泉でまったり