KANON廃園

スタジオカノン21年間の記録

ブルームーンの夜

2020年04月27日 | 雑記

非常事態宣言の出された夜は眩いスーパームーンでした。

あれから3週間、 自粛自粛の毎日の中、感染の恐怖と世界中の人々が戦っています。

 

けれどこの国では対策の遅れや方向性の曖昧さが目立ち、

イライラ憤ることばかりです。

 

PCR 検査が少ない、病院をたらい回しされる。

自宅待機中に容体悪化で死亡!

感染病床が足りない、準備が遅い。

路上で倒れ死亡、変死扱いも実は感染していた!

もはやこれ医療崩壊では?

おまけに特別枠でまだC国人が入ってきているだの、

またもクルーズ船で感染爆発!だの、 ゆるゆる、ザルザルの方針にあきれ、

政府が配るマスクは不良品で、結局配達中断!

 

国民は国民で

家にいて欲しいのに元気な高齢者は出歩き、ドラッグストアに朝から並び、 

まだスポーツジムに通って結局感染する人も。

路上やスーパーでぺちゃくちゃおしゃべりする人もいれば、人との距離を取るなんて、全く無視。

医療従事者の子供が差別されるだの信じられないニュースまであります。

 

BBCなどの海外のニュースでは

大勢の人でにぎあう商店街が映され、「日本人はマスクをしていれば安全と思っているのでしょうか、政府の要請が十分届いていないようです。」などとレポートされていました。

 

多くの人は真面目に自粛していても、全然わかってない人もたくさんいて、ため息が出ます。

これが民主主義国家?

もうね、自由とわがままは違います。なんて小学校の道徳の授業みたいなことを言ってもむだなんでしょうね。

 

今日は雨。

 

「ひぐらし」の世界ではたまに雨の日もあるけれど

ブルームーンの満月が定番でした。

惨劇が起こる夜はこの月に怪しく雲がかかってきます。

 

月の輝きは怪しく不穏さを感じさせますが、

闇から抜け出して真実と希望に導く光明でもあるのです。

 

そしていずれ夜は明ける。

現実に今何が起こっているのか受け止めながらも、多くの人が強く生きていけますように。


修ちゃん先生ありがとう!

2020年04月16日 | カノンの記録

4月12日に声優の藤原啓二さんがお亡くなりになりました。

まだ55歳とお若いのに本当に残念です。

 

「クレヨンしんちゃん」のお父さん野原ひろし役でおなじみでしたが、長い間たくさんの役をこなしてくださいました。

 

何と言っても「はちみつとクローバー」の花本修二役は素敵でした。

芸術家としての挫折心を隠しながら、どこか飄々としてタバコをくゆらしていましたが

ここ1番は頼りになる心優しい先生でした。

理花さんの心をささえ、そして何よりはぐみを大切な宝物のように慈しんでいた修ちゃん。

 

 

まだ整理がつかずダンボールに入ったままの背景から修ちゃん先生のレイアウト見つけました。

描き手によって違いはありますが、なんだかどれも藤原さんのお顔と重なって見えてしまいます。

   ご冥福をお祈りいたします。


廃屋の庭で

2020年04月07日 | 雑記

これは昨年ある絵画展に初めて出品した作品です。

昨年の夏に地震で半壊した家の裏庭に足を踏み入れると、

雑草が生い茂り荒れてしまった庭にひときわ鮮やかに赤い百合の花が咲いていました。

しばらく花に見入って写真に収めておきましたが、一ヶ月後に訪れた時はこの家も庭も跡形なく取り壊され、更地になっていました。

 

赤い百合が最後の美しい姿を見せるために私を呼び寄せたのでしょうか。

「どうか私を忘れないで」と囁いているような気がして、その姿を残しておきたいという思いでペンを取りました。

 

当時はそんな感傷的な思いでこの絵を描いたわけですが、

今改めて思うのは、もしかしてこの花は荒廃した地上に咲く生命力の強さであり、希望を忘れるなというメッセージを残してくれたのかもしれない、ということです。

 

今世界は突然変わってしまいました。

海外旅行に行きたい、お花めぐりの旅をしたいなんて普通に呑気に考えていた頃が恥ずかしいと思えるような現実です。

飽食や贅沢品に溢れ、様々な享楽がはびこった世界はもう飽和状態にあり、一度全て破壊される運命なのでしょうか。

 

今しがみついている価値観を一度リセットして、最後に何が一番大切かを考える時がきているのかもしれません。

 


パンデミックの恐怖

2020年04月05日 | 雑記

新型コロナウィルスによる感染があっというまに広まり、人類は感染と死の恐怖にさらされています。

日本も今は第2波なのか、首都東京中心に感染者が増え続けています。

それにしても世界中が大変なことになっているのに、日本では外出などの要請が出ていても平日はまだ多くの人が普通に出歩き、おしゃべりを慎むこともなく、人との距離を取らねばならないという意識もまるでありません。

確かにまだ重傷者、死者が欧米より少ないですが、もう感染爆発、医療崩壊待った無しの状況なのに、まるで危機感がない人が多すぎるのでは?

海外在住に方からも注意喚起のメッセージが色々発せられているのに、まだ他人事なのでしょうか。

ある日突然初病し、瞬く間に重症化したなら、命を落としてしまう危険性があります。

厄介なのは検査もできない無症状感染者が多くいるだろうということですが、嗅覚がないなど小さめな異常が少しづつ分かってきました。

知らずに肺に疾患を受けている例も少なくないということです。

たとえば「喉が痛い」という症状で普通に病院に行き、もしコロナに感染していたらそこで他の人に移してしまい、やがてクラスター発生となり・・・と思うとおちおち病院にも行けません。

やはり症状が気になる人はできるだけ検査すべきと思いますが。

治癒してもウィルスは体の中に残り、免疫力低下状況になるとまた復活してくる可能性だってあるのです。そうなると、今生き残っても長生きし辛くなるのかもしれません。

 

それにしても本当にとんでもない世界になってしまいました。

パンデミックが収束しても経済も文化ももう計り知れないダメージで、これまでの価値観や国家の体制そのものが変わってしまうのかもしれません。

今私たちは歴史的転換期を目撃しているのでしょうか。

 

医療現場では医師をはじめ、多くの医療従事者が感染し、命を落としています。

絶望のあまり自殺した看護師もいます。

経済破綻でさらに自殺者は増えるでしょう。

こんなことはあってはならない、本当に辛く悲しい現実です。

 

自分もいつどんなことになるかわかりませんから

身辺整理をしておかねばと思います。

けれど本当の覚悟はまだ全然できていません。

何もできないもどかしさを感じながら目の前の仕事に追われている毎日なのですから。

 

それでも時は止まらず未来は続きます。

命があれば、また新たな道がきっと開けると信じるしかありません。

Stay home!    Stay  healthy!

 


ひぐらし その3 園崎家の謎と双子の宿命

2020年04月05日 | カノンの記録

園崎家とは

雛見沢を昔から支配している御三家(園崎、古手、公由)の筆頭であり、村の権力者として

絶対的な力を誇る存在。

そして現頭首のお魎の孫にして次期期頭主となるのが園崎魅音である。

魅音には双子の妹がおり、彼女の名は詩音。

本来双子は昔から忌み嫌われる存在であり、園崎家でも片方は間引かれる運命だったがで、お魎の情けにより詩音は生かされる。

魅音はその名に頭首としての証である鬼の漢字が使われ、詩音には出家を意味する寺の漢字が使われているように、詩音は聖ルーチア学園という全寮制のミッションスクールに入れられる。

しかし詩音は窮屈な学園を抜け出すと、興宮のマンションで一人暮らしを始め、エンジェルモートという叔父が経営するファミレスでアルバイトをしたり、野球チームのマネージャーをしたりとなかなかの行動派である。

この詩音が沙都子の兄・悟史と出会って恋するようになったことで、双子の運命の歯車がが大きく軋み始めるのだった_____。

  


 

双子は単に仲の良い姉妹である以上に、表と裏の一心同体的な関係にあり、入れ替わったり、反目したりしながらも、深い絆で結ばれています。

一見男勝りでサバサバした性格で、リーダー格の魅音は、案外ナイーブで心優しい女の子。

逆に魅音より女の子らしいと思われている詩音は、したたかで行動派。激しい感情の爆発を抑えきれないエキセントリックな面があります。

魅音は園崎家当主という重圧と責任をかかえ、臆病な本性を隠して強がっていることで、心に歪みが生じてしまい、

一方の詩音は詩音で園崎家には「いらない子」として隠された存在であることで、心の奥底に疎外感と憎しみが渦巻いていたのかもしれません。

やがて嫉妬、思いやり、憎悪、そして抗いがたい運命が交差する二人に惨劇の嵐が巻き起こったのが「目明し編」です。

 

 

庭から見た園崎家母屋 / 圭一を客間で迎えた魅音はじつは入れ替わった詩音だった。

 園崎家の広大な敷地の奥に秘密の地下施設位通じる扉があります。農機具置き場の奥にあるものは・・・・

圭一が括られた拷問器具

 

見物席がある拷問部屋。ここで沙都子が・・・

 

「目明し編」では園崎家の地下施設を舞台に残虐シーンが展開され、驚きを隠せませんでした。

一体このアニメはどこに向かうのか_と訝ったものです。

行方不明となった悟史を慕うあまり、沙都子に逆上する詩音の感情はどんどんエスカレートし、

、梨花、圭一、そして魅音に至るまでことごとく牙を向けていきます。

トラウマや僻み根性が嫉妬や憎しみでサデスティックに爆発する恐ろしさを見せつけたことで、

詩音はアニメ史上に異彩を放った存在ではないでしょうか。