以心伝心

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先日、とても感動したことがありました。

ちょっと長い話になります。






犬用おやつ作りにはまっている私。
今度はグラハム粉と裏ごししたさつまいもを入れたクッキーを作ってみたところ・・・
焼きたてをちょっぴりかじってみたら、驚きました。
ぐちゃぐちゃした歯ごたえに、干し芋みたいな味・・・。
ぜんぜん美味しくなかったのです。

ルイがとなりで興味深そうに見ていたのですが、
「うえ～、まず～い」
と、私は思わず苦い顔でマズイを連発。

でも食べられないほどではないし、
人間の口にはあわなくても犬の口にはあうかも？と思い、ルイに一かけあげてみると・・・


口に入れて少しもごもごしたあと、

ペッと吐きだしてしまった・・・・・・　（あの食いしん坊のルイが !!）


「あ～あ・・・さすがのルイもだめか～」

まったく食べようとしないルイを見て、
焼いたこれら（クッキー）はゴミ箱行きになるのかとあきらめかけていました。
すると母がやって来て、ぱくりとひと口食べて、ひとこと。
「母さんけっこう好きかも」
って えぇーっ！？
でも、そう言われてあらためてちゃんと味わって食べてみれば、
あんがい不味くなかったのです。

「あなたがマズイマズイって言うからルイも食べないんじゃない？」と、母。

そうかも・・・と思い、今度は私も味わいながら
「美味し～い！ルイこれ、おいしいよ～」
と、オイシイを連発してルイにすすめてみました。

すると・・・



食べた！
　しかもしっぽを振ってうれしそうに・・・
もっとちょうだいと、おねだりまでして！



このとき私は悟りました。

飼い主の気持ちが、こんなにも犬には伝わっているのだと。

オイシイのプラスの感情・・・
楽しい・うれしい・面白いという気持ちや、
マズイのマイナスの感情・・・
怒りや恐怖、つらい・悲しいという気持ち。

犬には人間の言葉は理解できないというのに、
心はすべてお見通しなんですね。きっと。
犬好き・犬嫌いをかぎ分けるというし、作り笑いも通じないという話も聞きます。

それから思い出すのが、
ずっと昔に飼っていた犬が、私が泣いていたときそっとそばに寄りそってくれたこと・・・。


あらためて犬の洞察力の鋭さを、
それ以上になにか計り知れない能力があるのだなと、感じました。

そして幼いながらも、
私の気持ちをちゃんと感じとっていたルイが、とても愛おしく思えたのです。










嘘やごまかしの通じない純粋無垢なルイに
私もまっすぐな心で向きあっていこうと、決意しました。










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