はちみぺーじ

2007年12月生まれの黒ラブMIX・ルイの成長記♪
素朴なヘルシースイーツや、犬用おやつなどのレシピも研究中です。

願い

2006年10月30日 | はちみのこと

「人は自分の置かれている位置に不満があるとき
 すぐにまわりの状況のせいにするけれど
 この世で成功する者は
 ほんとうに自分が求める状況を探しにゆく人
 あるいはそれを自ら創り出す人である」

 ジョージなんとかという人の言葉であり、絵本作家ターシャ・テューダーの座右の銘だそう。
 まさに、今の私をはっとさせる言葉。
 自分の心に素直でいたい。そうなれる状況をつねに保っていなければ。

 私は心豊かな暮らしを望みます。
 心豊かとはつまり、日々のなにげないちいさな幸せをいちいち敏感に感じとれる心の余裕というか、風通しのよさ。寛容さ。
 忙しくてからだは疲れても、心が喜ぶことをしていたい。
 自分が喜んでいなければ人を喜ばすことはできないと思う。
 それは「心から」という意味で。表面をごまかしたり塗りかえたりすることはいくらでもできる。
 でも、そんなんじゃひとりひとりの心の奥底にある真の心に触れることはできない。
 真の心。
 私がいつもいつもだいじにしたいと願っているもの。
 だいじなものはなんだって簡単には見つけられない。隠されたものだ。だから見落としがちで、忘れがちで、どんどん奥のほうに押しやられてしまう。
 ふと、なにかがきっかけになってそれが湧き水のようにあふれでるときがある。
 あの感覚。
 すぅ、と内から澄んでいくようす。よけいなものがはらはらと剥がれ落ちて、頭も心も身体も冴えてくる。
 目の前にあらわれるのは、まっすぐな一本の道。
 迷うことなく私はただ、そこをゆけばいい。
 私はすこしでも多くの人に、だいじなものをあの感覚で呼び戻してほしいと願ってる。わたしがそうであったように。
 そしてそのきっかけになるなにかを創りたい。
 そんな思いが生まれてきた。
 だけど、まずは、自分自身から。
 真の心に忠実に。
 まっすぐに、生きていきたい。
 どんな状況に置かれてもその思いをだいじに守っていきたい。
 私の願いとは、つまり、それだ。


これは一年前の私の言葉です。
古いワープロで印刷した感熱紙のそれは、真ん中に線が入っちゃってるしはげてもう字が消えはじめている。
仕事を辞めることを決意したころ、つらつら書くことで思いを整理していた。
社会に出て押しつぶされそうな現実に立ち向かいながら、だいじにしたいものをだいじにできないのは何よりもつらいこと。

「ひとは身を守るために心を閉ざします。
 傷を見ないで忘れることで痛みがやわらぐから。
 そうやってやがて知らないうちに心は死んでゆくのです。」

ぼんやり生きていられません・・・!

パン職人

2006年10月25日 | はちみのこと
 パンが好き。
 作る課程から食べる瞬間までぜんぶ好き。

 ほんのり温かいもちもちの生地が、きもちよさそーうに発酵して
 200℃の窯で焼かれてふっくら
 美味しそうな黄金色に色づく。
 なんとも香ばしい・・・
 焼きたてのいい匂いがたちこめる・・・

 ああもう、そのイメージだけでうっとりしてしまう。
 
 街を歩いていてパン屋を見つけると必ず吸いよせられるし、
 本屋に並ぶ雑誌の中にパンの二文字があると無意識に手にとるし、
 早朝あまりのパン食べたさに40分車を飛ばしてパン屋にいく・・・
 パン中毒者か。

 そんな私も一年前はパン屋にいた。
 業界でトップ3に入る有名シェフのもとで修業していた。
 恐ろしく厳しい店だった。
 未成年だろうが新人だろうが常にレベルの高い意識を持つことを求められた。
 甘えや妥協は許されない職人の世界。上下関係もしかり。
 お客様第一の考えやパンに対する真摯な姿勢はすばらしかったし、伝統的なフランスの味にこだわったパンはどれも美味しかった。

 でも、それを台無しにしてしまうほどの納得のいかない事柄がいろいろとあって一年で辞めた。
 お客様や店を大切にしても、生産者である職人たちを大切にしないのだ。
 理不尽な暴力や重圧がひどくてみんな死にそうな顔で精一杯耐えていた。
 ボロボロに荒れた心で作る美味しいパン、それでいいのか。
 原因といえばすべての上に立つオーナーの人格・・・なのでしょう。

 やっぱり大事なのは、人。
 自分の心が喜んでいなければ、人をほんとうに喜ばせることはできないのだから。
 
 

徹夜の一枚

2006年10月23日 | はちみのこと
 きのうの夜は雨が降っていた。
 強風が庭の木を揺らしながら窓ガラスをガタガタいわせる、とても眠れない夜。

 雨の夜はいつもそうだけれど私はなんだか嬉し楽しくなってきて、気づいたら夜中の3時をまわっていた。
 隣の姉の部屋からは掃除機をかける音・・・
 なんだかしらないけど母も台所に立っている・・・
 ふたりとも朝から仕事なのに。


 うちは夜型家族です。
 幼い頃から晩ご飯は父が帰ってくるのを待って9時10時、家族揃っていただきます。が当たり前だった。
 両親ともに夜更かしがけっこう好きだったらしい。
 テレビっ子な父に、読書が止まらない母。
 姉と私は漫画を描く。

 小学生の頃、一週間のうちで土曜日の夜がいちばん興奮した。
 あしたは休日・・・自然起床・・・!
 時間制限なく、何時まででも・・・自由!!
 うれしくて叫びたくなる!!!! ひゃーっ

 私はもう晩ご飯のあたりからそわそわしはじめて、家族が食事途中にもかかわらずテーブルの隅っこでノートをひろげちゃう。
 とにかく漫画が好きだった。没頭して描いた。
 いろんなキャラクター、たくさんのストーリーが頭のなかにあふれて止まらないのだ。ほんとうに胸がわくわくした。
 刻々と静けさを増す夜に反比例するように、ただひたすら猛烈に描いた。


 今ではまったく漫画を描かなくなってしまった私だけれど、あのわくわく感を忘れてしまったわけではない。 
 ただ変わったのは、燃えながら猛烈にというより風が止んで冷静にというような心情で描くようになったことだ。
 たまに、極たまにフッと一枚絵を描く気になる。と、ものすごく集中する。
 鉛筆と白い紙。
 もちろん徹夜。

 なにか目的があって描くのでなくて、いつも描きっぱなし。
 だけどそれよりもあの向かっているときの感覚が重要なのだ・・・今は!


 あらためてそう感じたのは、きのうの夜。
 漫画の絵を描いたのは2年ぶり。
 紙を滑る鉛筆・・・あの感覚がよみがえってきました。
 小鳥がチュンチュン鳴いてる頃にはさすがに頭もくゎんくゎん。
 でもきっと私はやめられないでしょう。
 徹夜の一枚。
 これからも。



「美男の追究」

「 天使 」

2006年10月16日 | はちみのこと
太陽に照らされて 

こぼれおちた光のつぶが

儚く輝きながら

美しい黒髪に溶ける その一瞬

黄金の風

シャラシャラと 

軽やかな音をたて 振り返った

あなたは天使


ある温かな宿の壁掛けに

2006年10月16日 | はちみのこと
    あなたが あなたらしく
    あるということは
    やっぱり あなたにしかできないこと
    本当の自由ってそういうこと
    だから 心ゆくまで
    わがままに
    おもいのまんま 生きればいいよ。

    おもいのまんま 生きるってことは
    辛さも 痛みも 悲しさも
    そしてもちろん喜びも
    なにもかもを含めて
    おもいっきり どん欲に
    楽しんでしまうってことです。


 北海道 深山峠
 ある温かな宿の壁掛けにあった言葉です。

 右も左もわからない初めての一人旅でした。
 旅の途中、夏でも冷え込む夜にひいてしまった風邪は治らなかったけれど、宿の主人の人なつっこい笑顔とこの言葉が、緊張や不安で肩の力が入りっぱなしだった私の心を癒してくれました。

 夕方、裏のラベンダー畑のまんなかに寝っ転がって空をみました。
 おだやかな太陽が西に傾き、どこまでもつづく美瑛の丘を眠りに誘う・・・

 その夜は久しぶりに、私も気持ちよく眠りにつくことができたのです。