人生で初めて楽器を弾くとしたら、どの楽器を選びますか?
バイオリン教室には様々な理由でバイオリンを弾きたいと生徒さんがやって来ますが、けっこう多いのが、バイオリンは持ち運びが楽だということです。
場所をとらないので、家に置いてあっても邪魔にならないという点も人気の理由の一つだそうです。
確かに、チェロやコントラバスは、人間一人分くらいのスペースは必要になります。
日本の狭い住宅事情を考えると、比較的コンパクトなバイオリンはお手頃かもしれません。
お子さんの習い事で、昔から人気のあるピアノですが、一般家庭でよく購入されるアプライトピアノは場所をとりますし、重さが200~300kgくらいありますので、物件によっては置けないこともありますし、移動も簡単ではありません。
引っ越しの際には、楽器運搬を専門にしている業者さんに頼まなくてはいけません。
また、定期的に調律のために、調律師さんを手配しなければいけないのも面倒だと思われるかもしれません。
もっとも、今は性能の良い電子ピアノがありますので、本格的なピアノを買わなくてもピアノを習得することはできると思います。
さて、一見するとお手軽なバイオリンですが、始めてみるとたいていの人はその難しさに驚くようです。
ピアノが人気の楽器である理由の一つは、音程をとる必要がないという点です。
ピアノには88個の鍵盤があり、決められた鍵盤を押せば、必ずその音が出るという利点があります。
ところが、バイオリンの場合、まず4本ある弦を1本選んで、その音が出る場所に指を置き、その弦だけを弓で擦らなければなりません。
ギターのように、押さえる場所を示すフレットのような目印はありません。
耳で聞きながら、指を置く場所を覚えなければいけませんし、弓での擦り方も、ある程度の速さと圧力がないと、ちゃんとした場所を押さえていても、変な音が出ることがあります。
あらかじめ、ドレミファソラシドの音の高さを覚えていないと、どこに指を置いていいのか分からないという難しさがあります。
その他にも、お子さんが習い始める場合、年齢によっては身体に合ったサイズの楽器を用意し、なおかつ、身体の成長に合わせて買い換えなければいけないという手間もあります。
ピアノにしろ、バイオリンにしろ、一長一短あるという感じでしょうか。
ともあれ、私はバイオリンが持ち運びに便利という点は、この楽器の強みなのではないかと思っています。
前述の通り、遠方に引っ越す時や、引っ越し先の物件によっては、ピアノを持って行けないかもしれませんが、バイオリンならば確実に持って行くことができるでしょう。
バイオリンは飛行機に乗る際に、機内に持ち込むことができる楽器でもあります。
バイオリンがクラシック音楽以外の幅広い音楽のジャンルに用いられているのは、どこへでも持って行けるという特性のおかげではないかと思います。
そんなバイオリン(別名フィドル)が、どんな経緯で世界中へ広まり、愛されてきたのかをまとめた本、《フィドルの本 あるいは縁の下のヴァイオリン弾き》茂木健(1998 音楽之友社)。
巻末に充実したディスコグラフィが載っていますので、一読後は是非実際に聞いてみることをオススメします!
第二十八冊《フィドル》【本の林】(雑談)
バイオリン教室には様々な理由でバイオリンを弾きたいと生徒さんがやって来ますが、けっこう多いのが、バイオリンは持ち運びが楽だということです。
場所をとらないので、家に置いてあっても邪魔にならないという点も人気の理由の一つだそうです。
確かに、チェロやコントラバスは、人間一人分くらいのスペースは必要になります。
日本の狭い住宅事情を考えると、比較的コンパクトなバイオリンはお手頃かもしれません。
お子さんの習い事で、昔から人気のあるピアノですが、一般家庭でよく購入されるアプライトピアノは場所をとりますし、重さが200~300kgくらいありますので、物件によっては置けないこともありますし、移動も簡単ではありません。
引っ越しの際には、楽器運搬を専門にしている業者さんに頼まなくてはいけません。
また、定期的に調律のために、調律師さんを手配しなければいけないのも面倒だと思われるかもしれません。
もっとも、今は性能の良い電子ピアノがありますので、本格的なピアノを買わなくてもピアノを習得することはできると思います。
さて、一見するとお手軽なバイオリンですが、始めてみるとたいていの人はその難しさに驚くようです。
ピアノが人気の楽器である理由の一つは、音程をとる必要がないという点です。
ピアノには88個の鍵盤があり、決められた鍵盤を押せば、必ずその音が出るという利点があります。
ところが、バイオリンの場合、まず4本ある弦を1本選んで、その音が出る場所に指を置き、その弦だけを弓で擦らなければなりません。
ギターのように、押さえる場所を示すフレットのような目印はありません。
耳で聞きながら、指を置く場所を覚えなければいけませんし、弓での擦り方も、ある程度の速さと圧力がないと、ちゃんとした場所を押さえていても、変な音が出ることがあります。
あらかじめ、ドレミファソラシドの音の高さを覚えていないと、どこに指を置いていいのか分からないという難しさがあります。
その他にも、お子さんが習い始める場合、年齢によっては身体に合ったサイズの楽器を用意し、なおかつ、身体の成長に合わせて買い換えなければいけないという手間もあります。
ピアノにしろ、バイオリンにしろ、一長一短あるという感じでしょうか。
ともあれ、私はバイオリンが持ち運びに便利という点は、この楽器の強みなのではないかと思っています。
前述の通り、遠方に引っ越す時や、引っ越し先の物件によっては、ピアノを持って行けないかもしれませんが、バイオリンならば確実に持って行くことができるでしょう。
バイオリンは飛行機に乗る際に、機内に持ち込むことができる楽器でもあります。
バイオリンがクラシック音楽以外の幅広い音楽のジャンルに用いられているのは、どこへでも持って行けるという特性のおかげではないかと思います。
そんなバイオリン(別名フィドル)が、どんな経緯で世界中へ広まり、愛されてきたのかをまとめた本、《フィドルの本 あるいは縁の下のヴァイオリン弾き》茂木健(1998 音楽之友社)。
巻末に充実したディスコグラフィが載っていますので、一読後は是非実際に聞いてみることをオススメします!
第二十八冊《フィドル》【本の林】(雑談)
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